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活用事例 2021.09.21

うつ病治療におけるVR活用の効果検証、ジョリーグッドと研究機関が進める

2021年9月17日、株式会社ジョリーグッドは、うつ病治療におけるVR活用の研究成果を報告しました。同社は「VRによる被験者への悪影響が認められず、安全性に問題がないことを確認した」とコメントしています。

なおジョリーグッドは、うつ病患者を対象とした認知行動療法をベースにしたVRの検証を、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターと共同で、2021年9月7日より開始しています。

被験者の7名中、半数以上がうつ症状改善

本研究は、うつ病患者7名の被験者を対象に、週1回の対面セッションとセッションの間にVRコンテンツを視聴する形式で行われました。

ジョリーグッドは、研究結果として「VRを活用した治療は、うつ病患者に対し問題なく活用できることが分かった。うつ病が改善した患者は、全体の半数以上おり、重度の抑うつを示していた患者4名は治療後に全員改善を示し、その内の3名は追跡期間後には軽症以下。中等度の抑うつを示していた3名は、最小限のうつ症状に改善した」とコメントしています。

今回のリリースでは「VRなし」と「VRあり」での比較等が行われているかどうかは記載されていないため、今後の検証が待たれます。なお、ジョリーグッドは今後各パートナー企業と協力、うつ病へのVR治療の有効性検証を進める見通しです。

(参考)プレスリリース

(2021/09/21/16:45……記事タイトルの変更ならびに記事内容の修正を行いました)


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