Home » VRゲームでワクチン接種を促す デンマークで実証実験


活用事例 2021.06.10

VRゲームでワクチン接種を促す デンマークで実証実験

新型コロナウィルスへの対策として、世界各国でワクチンの接種が進んでいます。デンマークではワクチン接種促進のため、VRゲーム導入が検討されています。

感染者を避け進むゲーム

コペンハーゲン大学の研究者らは、参加者を集めVRゲームの効果を測る実証実験を行いました。プレイヤーは高齢者になり、広場を歩いて横切ります。進路にいる赤い服をまとった人間は、ウィルスに感染しているため避けなければいけません。ワクチン接種者は青い服で示されています。

赤い服の人間との接触を避けながら進むことで、ワクチン接種の重要性を理解させることが狙いです。

同大学の心理学教授Robert Bohm氏によると、こうしたVR体験により、ワクチン接種への意欲が高まることは、既存研究で示されているとのこと。新型コロナウィルスのワクチン接種についても、同様の効果が期待できます。

Bohm氏はこのコンテンツを、例えば医療機関で提供するといった方法を提案しています。

対コロナで進む活用

EUの専門機関であるEurofoundの調査では、2021年2-3月時点、EUの成人の内4分の1以上が新型コロナウィルスのワクチン接種を拒否すると回答しています。こうした状況の打破に、VRが活躍するかもしれません。

新型コロナウィルス対策の様々な場面で、VR/ARが活用されています。

(参考)REUTERS


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード