Home » ダイキンとNEC、Meta Quest 3を使った「空調機点検トレーニング」運用開始 サービスエンジニア向け研修に活用


活用事例 2024.11.27

ダイキンとNEC、Meta Quest 3を使った「空調機点検トレーニング」運用開始 サービスエンジニア向け研修に活用

ダイキン工業と日本電気株式会社(NEC)は「Microsoft Mesh」を活用した空調機点検トレーニングの運用を開始しました。本トレーニングでは、サービスエンジニアがVRで空調機の点検・診断研修を実施でき、実践的な技術習得を支援します。

「空調機点検トレーニング」では、マニュアルで学んだ知識や現場での運転データや視覚要素などを組み合わせて、不具合のある空調機の点検研修を行います。プラットフォームとデバイスはマイクロソフトの「Microsoft Mesh」とMetaのVR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」を採用しています。受講者や講師はPCからバーチャル空間に入り、実際の現場で提供しているサービスと同様の作業を体験できます。

本トレーニングの特徴として、従来の対面での実機実習では難しかった現場環境の再現が可能となっています。また、空間内での作業の動きやデータをレポート化し、作業の振り返りや教科書の手順との比較ができる機能も備えています。

このトレーニングシステムの開発目的は、業務量の増加や少子高齢化によるサービスエンジニアの人手不足に対応することです。特に、新人エンジニアの育成期間短縮による早期活躍を目指しています。NECは「従来は現場でのOJTでしか学べなかった経験的な知識を、バーチャル空間で提供することで、研修の効率化を図ることができる」とその効果を強調しています。

「Microsoft Mesh」は、マイクロソフト開発の法人向けのメタバースプラットフォームです。「Teams」や「Meta Quest」シリーズからアクセス可能となっています。マイクロソフトはバーチャルコラボレーションツールとして位置付けており、ユーザーは3Dのアバターを通して、同僚らと会議や共同作業、ワークショップの実践が可能です。

NECは今後も、このようなメタバース空間でのデータを実際の業務システムと連携させ、VC(Verifiable Credentials)資格証明や生成AIなどの技術と組み合わせることで、新たな価値の創出を目指すとしています。

(参考)プレスリリース

 


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード