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VR動画 2021.02.11 sponsored

世界中から集められた至高の作品を見逃すな! 日本発VR映画祭「Beyond the Frame Festival」の歩き方

「VR映画」というジャンルをご存知でしょうか? 「VR映画」は従来の映画とは異なり、360度全方位を見渡せる、あたかも物語の中に自分が入ってしまったかのような体験ができる没入型の映像作品です。

VR映画は新しい表現手法として注目を集めており、ここ数年で世界の主要映画祭に部門が設置されるほどの盛り上がりを見せています。折しも2021年2月、VR映画を集めた日本発の国際映画祭Beyond the Frame Festival 2021の開催が決定。今回、Mogura VRではこの「Beyond the Frame Festival 2021」の内容、および上映作品の体験方法などをご紹介します。

日本発、VR映画が多数見れる国際映画祭

「Beyond the Frame Festival 2021」は日本発のVRの国際映画祭です。海外の著名な映画祭では、VR映画の特設コーナーが設置されるケースも多々あり、優れた作品が人々の目に触れる大きな機会となっていました。このような流れを受け、日本でもVR映画に触れられる国際映画祭を開催。国内外を問わず、優れたVR映画が多数上映されます。さらに、VR映画のキーパーソンを招いたトークイベントなども開催される予定です。


(画像上:公式ナビゲーターを務めるVTuberの届木ウカ氏。画像下段左から:審査員を務める映画監督の園子温氏、作家の大宮エリー氏、株式会社スピーディ社長の福田淳氏)

本映画祭の審査員を務めるのは映画監督の園子温氏、作家の大宮エリー氏、元ソニー・デジタルエンタテインメント社長で現在は株式会社スピーディ社長の福田淳氏。審査員は3つの部門で作品をチェックし、受賞作は最終日に行われるクロージングセレモニーにて発表されます。

なお、「Beyond the Frame Festival 2021」の会期は2021年2月12日(金)の12:00から2月21日(日)まで。各作品の解説・作品紹介、そして会期中に開催されるトークイベントは公式Webサイトに設置されたバーチャル会場で閲覧・体験可能。価格はVR映画体験・トークイベントともに無料(※一部VIVEPORTのみ有料コンテンツあり)となっています。

Beyond the Frame Festival 2021のコンテンツを体験するには?

「Beyond the Frame Festival 2021」にて上映される各種VR映画を見る方法は大きく分けて2つ。VR映像プラットフォームのVeeRを利用する方法、HTCのVRコンテンツプラットフォームであるVIVEPORTを利用する方法があります。

また、Beyond the Frame Festival 2021では、プラットフォームによってVRコンテンツの種類が分かれています。VeeRでは360度全方向を眺めることができる(=歩くこと等はできない)「3DoF」のVR映画が配信されます。VIVEPORTでは3DoFに加え、前後左右上下への移動ができる「6DoF」のVR映画が、それぞれ上映される予定です。

VeeRで体験する方法

VR映像プラットフォームのVeeRでは10作品が上映され、作品はスマートフォン、PC、そしてVRヘッドセットから体験できます。いずれも2月12日(金)の12:00よりアクセスが可能になります。

スマートフォンから体験する場合は、iOSならApp Store、AndroidならGoogle PlayからVeeR VRアプリをインストール。続いてアプリを開き(アカウント登録画面が表示されますが、スキップしてもOKです)、画面上にある「Beyond the Frame Festival 2021チャンネル」を選択、最後に体験したい作品を選んでタップすれば、VR映画を体験できます。

Webブラウザから体験する場合は、まずVeeR VRのWebサイトにアクセスし、ページ上にある「おすすめ」または「Discover」をクリック。続いて「Beyond the Frame Festival 2021チャンネル」を選択、最後に体験したい作品を選べば、VR映画を体験できます。

VRヘッドセットで体験する場合は、Oculus Store(Rift / Go)またはVIVEPORTからVeeR VRアプリをダウンロードし、スマートフォンやWebブラウザの場合と同様、「Beyond the Frame Festival 2021チャンネル」から特設ページを開いて体験します。Oculus製品で体験する場合は、Rift/GoのみでQuest向けアプリが存在しない点に注意が必要です(Oculus QuestをOculus Link経由でPCに接続し、VIVEPORT内のBeyond the Frame Festival特設ページから、VeeRのアプリをダウンロードして体験することは可能)。

VIVEPORTで体験する方法

VRコンテンツプラットフォームのVIVEPORTでは9作品が上映され、Oculus Linkを使ったOculus QuestやHTC VIVE系列のVRヘッドセット等から体験可能。こちらはいずれも6DoFのインタラクティブな作品となっています。

VIVEPORTから体験する場合は、公式WebサイトからVIVEPORTをインストールし、新規にアカウントを作成。その後Beyond the Frame Festivalの特設ページにアクセスし、ラインナップ一覧から体験したい作品を選択、VIVEPORTを立ち上げれば体験できます。体験は無料ですが、一部有料の映像コンテンツも存在します。

オススメのVR映画を紹介!

今回開催される「Beyond the Frame Festival 2021」には、世界中から集った良質なVR映画作品が勢揃い。その一部をご紹介します。

VeeR:全編デジタルドローイングのVR映画「MOWB」

全編通してデジタルドローイング(手描き)で制作されたVRアニメーション作品「MOWB」。2020年のカンヌ国際映画祭にて、VR関連部門で唯一日本から入選しました。VR空間を母親の胎内に見立て、母子の関係を描く、独特の世界観が魅力の作品です。こちらはVeeRにて体験可能。

VeeR:音楽も魅力的な「Crow: The Legend」

「Crow: The Legend」は実力派のVRアニメーション専門スタジオ、Baobab Studiosによる作品です。ネイティブアメリカンのカラスにまつわる神話をもとにしたストーリーは、見る人に様々なインスピレーションを与えます。美しいビジュアルだけでなく、見事にマッチした音楽も聴きどころ。こちらもVeeRで体験可能です。

VIVEPORT:インタラクティブなVR映画作品「BEAT」

ベネチア国際映画祭のVR部門にノミネートされた作品がこの「BEAT」。単に見るるだけの映像作品ではなく、コントローラーを使うことで映像作品の世界とインタラクトできる作品です。体験者はロボットに近づいてあり、あるいはコントローラーを通して心臓の拍動を伝え、物語を共に紡いでいきます。こちらはVIVEPORTから体験可能です。

また、下記の記事ではVR映像プロデューサー・待場勝利氏による「Beyond the Frame Festival 2021」のオススメ作品や、VR映画体験のポイントを掲載。映画祭に参加する前に、一読することをオススメします。

豪華ゲストを招いたトークイベントも

「Beyond the Frame Festival 2021」では、映画監督やコンテンツプロデューサー、作家、コンテンツキュレーター等の豪華ゲストを招いたトークイベントが多数開催されるので、こちらも要チェック。聴講を希望する場合は、それぞれ公式サイトからの申し込みが必要となります。

開催時間

セッション名・登壇者など

2月12日(金) 19:00

【オープニングセッション】BTFF観どころ&ラインナップ一挙紹介! 〜無限の世界に飛び出そう

・KOM_I (歌手・アーティスト)
・待場勝利 (VRコンテンツプロデューサー)
・届木ウカ (Vtuber)

2月13日(土) 19:00

VRがかき立てる多様な想像力 〜3名の著名監督に芥川賞作家が聞く

・清水崇 (映画監督 / 『おうちに行こう』監督)
・西村喜廣 (特殊造型クリエイター、特殊メイクアップアーティスト、映画監督 / 『おうちに行こう』監督)
・上田慎一郎 (映画監督 / 『ブルーサーマルVR -はじまりの空-』監督)
・モデレーター:上田岳弘 (作家)

2月15日(月)
20:00

VRアニメーションにおける「ユーザー体験」と「インタラクション」の重要性

・伊東ケイスケ (VRアニメーション監督 / 『Beat』監督)
・Ricardo Laganaro (監督 / 『ザ・ライン』監督)
・Charles Ayats (VR/ARインタラクティブデザイナー / 『ムンクの「叫び」VR』共同監督)
・モデレーター:土居伸彰 (株式会社ニューディアー代表・新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター)

2月16日(火)
19:00

VRと体験者をつなげる方法 〜一人でも多くの人に届けるために

・政田雄也 (HTC NIPPON株式会社 VIVE エコシステム)
・Jingshu Chen (VeeR共同創業者)
・Antoine Cayrol (Atlas V 共同創業者・プロデューサー)
・モデレーター:Jimmy Cheng (デジタル・ドメイン コンテンツディレクター&ビジネスオ

2月17日(水) 19:00

エンタメ業界のキーパーソンが「VR映画」を語る。世界で戦うための戦略とは?

・藤岡寛子 (株式会社WOWOW 技術局技術企画部プロデューサー)
・石丸健二 (株式会社講談社VRラボ 代表取締役社長/エグゼクティブプロデューサー)
・田中茂樹 ((株)ソニー・ミュージックエンタテインメント ゼネラルマネージャ、(株)レーベルゲート執行役員)
・郡司幹雄 (プロダクション・アイジー プロデューサー)
・モデレーター:久保田瞬 (株式会社Mogura 代表取締役社長、Mogura VR News編集長)

2月18日(木) 20:00

映画祭の未来形を探る – 世界の映画祭がVRに注ぐ熱視線 –

・Liz Rosenthal (ベネチア国際映画祭 Venice VR キュレーター / CreativeXRエグゼクティブプロデューサー)
・Grace Lee (高雄映画祭 XR キュレーター)
・Loren Hammonds (トライベッカ映画祭 イマーシブプログラミング バイスプレジデント & シニア・プログラマー)
・モデレーター:矢田部吉彦 (東京国際映画祭 シニア・プログラマー)

2月19日(金) 20:00

VR映画の新たな作り手が感じた可能性 〜実写、アニメ、VRにおける表現力の差分

・HSU Chih-Yen (映画、ミュージックビデオ、コマーシャルディレクター / 『Home』監督)
・ゆはらかずき (イラストレーター・アニメーション作家 / 『MOWB』監督)
・Mikkel Battefeld (ディレクター&コンピューターグラフィックアーティスト / 『償い』監督)
・Randall Okita (監督 / 『ザ・ブック オブ ディスタンス』監督)
・モデレーター:小島由香 (株式会社FOVE CEO & Co-founder)

2月21日(日) 19:00

Beyond the Frame Festival 2021 クロージングセレモニー

・KOM_I (歌手・アーティスト)
・園子温 (映画監督、脚本家)
・大宮エリー (作家、画家)
・福田淳 (ブランド・コンサルタント、株式会社スピーディ 社長)
・受賞者3名
・ナビゲーター:届木ウカ (Vtuber)
・モデレーター:サッシャ (ラジオDJ、タレント)

早速ダウンロード・アクセスしてVR映画を楽しもう!

選りすぐりのVR映画や国内外のキーパーソンを招いたトークイベントなど、見どころたっぷりの「Beyond the Frame Festival 2021」。日本では珍しいVR映画特化の映画祭ということもあり、新しい映像表現を体感したい人や何らかのVR作品を制作している人にはまたとない機会。満を持しての体験・聴講を強くオススメします。

本映画祭を体験できるWebサイトや各種アプリのダウンロード、特設ページなどは以下のリンクから。

Beyond the Frame Festival 公式サイト
VeeR「Beyond the Frame Festival 2021」特設ページ
Oculus Store: VeeR(Oculus Rift版)
Oculus Store: VeeR(Oculus Go版)
VIVEPORT: VeeR
VIVEPORT「Beyond the Frame Festival 2021」特設ページ

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