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農業・畜産業でもVR活用 販売から次世代人材へのPRまで

オーストラリアで、VRを農業・畜産業分野に活用する動きが広がっています。教育から販売、また次世代への啓蒙まで、その範囲は多岐にわたります。

農機具の研修、家畜を360度見せて販売

農業機械大手、ケースIHはVRをトレーニングに使おうとしています。「米国、欧州などどこにいる指導者とも、製品を見ながらリアルにやり取りできます。製品、部品、サービス全ての教育に対応可能です」と同社代表のScott Jericho氏は話します。

また農業ビジネス企業、EldersもVRに投資を決めました。同社は360度動画を、家畜や農機具の販売に活用します。家畜部門のマネージャーによれば、「これまでは家畜の写真を撮る際、どの箇所を撮るべきかバイヤーに説明が必要でした」「(しかし)360度動画を使えば、どの部分も隠れることはありません。好きなところから見ることができます」ということです。

他方、農業・畜産業でVR活用が一方的に拡大するわけではない、という見方もあります。ある業界関係者は次のように説明します。「畜産業は新しい技術を取り入れることに積極的とは言えません」「生産者たちは投資対効果に敏感です。よって、もし利益が見込めると分かれば、VRの採用を検討するでしょう」

学生への啓蒙活動

もう1つのVR活用方法は、次世代の人材を呼び込むことです。農業分野のVRコンテンツを手がけるFarm VRのTim Gentle氏は、バスにVRヘッドセット等の機材を積んでオーストラリアの学校を回っています。「私は子どもたちに農業をキャリアパスとして考えてもられるよう、啓蒙活動を行っています」「(そのためには)農業を魅力的に見せなければなりません」とGentle氏は説明します。

生徒たちはバスに乗り込み、VRヘッドセットを装着。牛肉がどのように生産され、食卓に上るのかを学んでいきます。屠畜場のバーチャルツアーもコンテンツの1つです。
「牛をぶら下げて、血を全部抜き取るなんて知らなかった」体験した子供からは、驚きの声が上がりました。「ただ殺して水気をとって、皿に載せて料理するだけだと思っていたよ」

この牛肉のVRコンテンツに資金提供を行う、豪州食肉家畜生産者事業団のマネージャーは次のように話しています。「過去9年間で、畜産農場を訪れたことのある人の割合は59%から37%まで低下しました。特にこれらの(若い)年齢層で顕著に下がっています」「我々は将来有望なこの世代をひきつけておかなければなりません」
そして、「VRのお蔭で、我々は若い世代に情報発信するための、素晴らしいフォーマットを手に入れました」とその効果を高く評価しています。

農畜産に関する日本でのVR活用事例は、下記の記事で紹介しています。

https://www.moguravr.com/takakita-iams-obihiro-vr/

https://www.moguravr.com/apcompany-vr/

(参考)ABC News

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