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テック 2016.12.15

Android版ChromeブラウザでWebVRをサポート開始

12月13日、グーグルは自社のブログ上で、Android向けChromeブラウザがWebVRのAPIに対応したことを発表しました。

Android向けChrome 56はベータ版としてリリースされ、Web開発者は、「Origin Trial」と呼ばれる「WebVR API」と「GamePad API extensions」の試用プログラムに申し込むことができます。

WebVR APIは、Daydream ViewのようなVRデバイスの入力および出力、ユーザーの位置姿勢情報へのアクセスを提供します。従って、Webアプリケーションはステレオ3Dで描画したシーンをヘッドセットのディスプレイに表示することができます。

また、Gamepad API extensionsは、Daydreamコントローラーのようなモーションコントローラーからの入力をアプリケーション側へ提供し、VRでの自然なインタラクションを実現します。

さらに対応プラットフォームを拡張予定

各APIは一時的にChrome上での動作が許可されており、開発者はOrigin Trialプログラムによって開発したWebアプリケーションをChrome上で体験することができます。ただし、WebVR APIは今でも改善が進んでおり、デフォルトとして全てのページで有効になる前に開発者からのフィードバックによって変更が加えられます。

今後、WebVRはデスクトッププラットフォームや、グーグルCardboardへの拡張も予定していて、Chrome 57ではいくつかパフォーマンスも向上する予定です。

WebVR APIを使ったアプリケーションを作るためのチュートリアルやサンプルは、「WebVR developer site」に掲載しています。また、APIに対するフィードバックはこちらや「the Chrome implementation」までご連絡ください。また、「WebVR Slack channel」に登録すると、API開発に関する議論に参加できます。

WebVRは、Google、Mozilla、Microsoft、Oculusが対応ブラウザを開発していることを公表していますが、AppleやOperaは態度を保留しており今後の動きが注目されます。

(参考)

Introducing the WebVR API in Chrome for Android – (英語)

https://blog.chromium.org/2016/12/introducing-webvr-api-in-chrome-for.html


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