AmazeVR、約17億円を調達。春にはVRコンサートを開催予定

2022年1月、ロサンゼルスのスタートアップAmazeVRは、ブリッジ・ファイナンス・ラウンドで、1,500万ドル（約17億円）を資金調達しました。この調達金額には、2021年前半に調達した950万ドル（約10億円）も含まれます。

同社は、主にアーティストの映像を間近で見れるサービスに注力している企業。今回の資金調達で、累計調達額は約3,000万ドル（約34億円）に達しました。

AmazeVRは2015年に創業した企業。以前は、VRヘッドセットから視聴する360度映像のサブスクリプションサービスに注力していました。今回の出資には、Partners Investment、Smilegate Investment、Quantum Ventures Korea、ABC Partners、Everrich Group、GS Futuresが参加しています。

資金調達は、AmazeVRが2022年春に開催予定の“VRコンサートツアー”に先駆けて行われました。コンサートには、歌手のミーガン・ジー・スタリオンが出演。映画館チェーン「AMC」の一部映画館で上映される予定です。コンサートのバーチャル環境は「Unreal Engine」で作成されます。撮影には“独占的な”9Kカメラを使用。また、100台以上のヘッドセットを同時に稼働させる計画とのこと。

今回の資金調達について、AmazeVRの共同CEO、Ernest Lee氏は以下のようにコメントしています。

今回の資金調達により、我々は積極的な（人材の）雇用を続けることができます。2021年、私たちはハリウッドとソウルのチームを3倍の人数に増やしました。我々が関係する業界からトップレベルの人材を集めたのです。この動きによって、我々はポジションを確立し、VRとメタバースの人気の高まりを最大限に活用することで、メジャーアーティストの息を呑むようなVRコンサートを、最初は映画館に、その次は世界中の家庭にお届けできるのです。

AmazeVRは将来的に技術やプラットフォームを使い、新たな没入的コンテンツを定期的にリリースすることを構想しています。構想中のコンテンツには、一般向けの（自宅で体験できる）VRコンテンツも含まれるとのことです。