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開発 2022.10.21

Adobe、3Dモデリングツール群「Adobe Substance 3D」アップデートを発表。VRでモデリングできる「3D Modeler」正式リリース

Adobe株式会社は10月18日より、3Dモデリングツール群「Adobe Substance 3D」の新たなツールである「3D Modeler」の提供を開始しました。加えて「3D Modeler」のMeta Quest対応の実現、「Adobe Substance 3D」の既存ツール「3D Sampler」のキャプチャ機能追加、ARプラットフォーム「Adobe Aero」への「App Clip」機能の統合も発表されました。

Adobeは既にActivision、Ben & Jerry’s、Hugo Boss、Electronic Arts、Epic Games、NVIDIA、Roblox、Salomon、コカ・コーラカンパニー、 ミズノ、Ubisoft、Unityなど複数企業が「Adobe Substance 3D」を導入しており、Adobeがその支援を実行していることを明らかにしています。

Meta Questシリーズを使うと、VR上で3Dモデルを作成できる

「Adobe Substance 3D」は、Adobeが買収したAllegorithmic社の3Dモデリングソフト「Substance Painter」をさらに発展させた3Dモデリングツール群です。

新たにツール群に加えられた「3D Modeler」は、粘土造形のような感覚で3Dモデルを制作することができます。またVRでの3Dモデル作成も可能で、PC接続されたコントローラー付きVRヘッドセットを切り替えながら操作できます。なお、2022年10月21日現時点では、このVR作成機能はMeta Questシリーズにのみ対応。今後対応範囲を拡大予定です。

さらにAdobeはMetaのQuestプラットフォームに、「3D Modeler」と近日提供予定の共同作業用レビューアプリを統合する予定とのこと。これにより、Meta Quest VRヘッドセットを使えば誰でも没入型3Dコンテンツを制作・共有し、体験することができます。

立体物やテクスチャのキャプチャ機能が追加

「Adobe Substance 3D」の既存ツールであった「3D Sampler」には、キャプチャ機能が新たに追加されました。この機能によりフォトグラメトリ技術を使用して、実写の画像から直接3Dモデルを作成できます。また画像で捉えた物体の質感を、テクスチャとして3Dモデルに反映することも可能です。

App Clips対応で素早いARコンテンツ作成も可能に

今回の発表では、「Adobe Aero」の「App Clips」対応も明らかになりました。「Adobe Aero」は、Adobeが提供するARプラットフォームです。

なおApp Clipsとは、アップルのiOS/iPadOS向けのダウンロード機能のひとつ。下記画像にあるような丸いバーコード状の画像をiPhoneで読み取ると、一部機能だけを使用できるアプリの「縮小版」を、AppStoreを開くことなくダウンロードできる仕組みです。

(画像:アップルのサポートページ)

Adobeは、「この機能により、Adobe AeroがiPhone上でARコンテンツを最も高速に作成できるツールとなる」とコメントしています。

(参考)Adobe株式会社プレスリリース


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