カバー株式会社は2026年5月14日、2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の決算を発表しました。売上高は493億3,000万円(前期比13.7%増)となった一方、当期純利益は30億1,600万円(前期比45.7%減)にとどまりました。
利益の大幅な減少は、二つの一時的な費用が主因です。メタバースプラットフォーム「ホロアース」の開発方針転換に伴い、ソフトウェア資産の減損損失として約32億円を特別損失に計上しました。また、過去のSKU拡大期(2023〜2024年)に生産した低回転在庫の除却・評価減として、約18億円を原価に計上しています。
営業利益は70億5,600万円(前期比11.8%減)、経常利益は70億6,800万円(前期比11.2%減)でした。なお、これらはいずれも現金支出を伴わない非資金性コストです。
分野別の売上を見ると、ライブ/イベントが92億4,700万円(前期比18.7%増)、マーチャンダイジングが237億4,700万円(前期比15.6%増)、ライセンス/タイアップが71億9,800万円(前期比25.3%増)と、いずれも増収となりました。
特にマーチャンダイジングでは、トレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」が累計2,000万パック以上を販売し、牽引役となりました。一方、配信/コンテンツは91億3,700万円(前期比2.0%減)で、タレント構成やコミュニティ環境の変化を背景に短期的な調整局面となっています。
2027年3月期の業績予想は、売上高513億5,000万円(前期比4.1%増)、営業利益70億円(前期比0.8%減)、当期純利益49億円(前期比62.4%増)を見込んでいます。上振れ要因として、新規タレントのデビューや、事前登録者数が90万人を突破した大型スマートフォンゲーム「hololive Dreams」のリリースを挙げています。
また同日、取締役会において自己株式の取得を決議しました。上限300万株・総額30億円を上限とし、2026年5月15日から7月8日にかけて東京証券取引所での市場買付けにより実施する予定です。



