XRデバイスメーカーVarjo(ヴァルヨ)が、3Dスキャンサービスの新バージョン「Teleport 2.0」を発表しました。今回のアップデートにより、スマートフォンだけでなく、ドローンやデジタル一眼レフカメラなどさまざまなカメラ機器での3Dスキャンに対応しました。また、クラウド上で自動処理される仕組みを採用したことで、高品質な3Dモデルをより迅速に生成可能にし、デジタルツインの作成を効率化しています。
Varjoはフィンランドに拠点を置くスタートアップで、産業向けの超高解像度XRヘッドセットの開発を行っています。同社のヘッドセットは人間の目に匹敵するほどの高精細な映像を実現しており、自動車業界や航空宇宙、医療分野で広く利用されています。日本国内ではトヨタ自動車が導入しています。また最近では、アメリカ空軍向けのサポート企業として選ばれるなど、技術面で高い評価を受けている企業です。
「Teleport」はVarjoが2024年11月より一般提供を開始した3Dスキャンサービス。スマートフォンを用いて現実の空間や物体を短時間で撮影し、リアルな3Dモデルを作成可能です。「3D Gaussian Splatting」や機械学習を活用し、従来の写真測量(フォトグラメトリ)よりも効率よく3Dモデルを作れることが特徴です。作成したモデルは、VarjoのXRヘッドセットをはじめ、OpenXRに対応したデバイスやWindowsデスクトップ上でも閲覧・利用が可能となっています。
アップデートされた「Teleport 2.0」では、複数の新機能が追加されました。まず、3Dモデルを生成するエンジンが改良され、大規模なシーンを数分でスキャンし、自動で処理できるようになりました。また、従来のスマートフォンに加え、ドローンやデジタル一眼レフカメラなど多様な撮影機器にも対応。
さらに、バーチャルツアーの作成機能が導入され、複数のスキャンデータをリンクすることで、巨大で探索可能なデジタル空間を構築できるようになりました。
Varjoの最高製品責任者(CPO)であるパトリック・ワイアット氏は「Teleport 2.0により、簡易的な消費者向けアプリの使いやすさと、専門的な機器で得られる高い映像品質を両立できるようになった」とコメントしています。
Teleport 2.0はすでに提供が開始されており、無料のアカウントで最大5つの3Dシーン作成・共有が可能です。追加の拡張機能が必要な場合は、プロフェッショナル向けプランが月額29.99ユーロで利用できます。
