スマートフォンのカメラで3次元地図を作成する「6D.ai」が、プラットフォームの対応デバイスを拡大します。従来はiOS端末のみでしたが、Androidの一部機種に対応。デバイスメーカーとも提携し、ARハードウェアのベースとなることを狙います。
「ARクラウド」の鍵となる3Dデータ
6D.aiは2017年11月に設立したスタートアップ企業です。これまで、スマートフォンカメラを使用して、3次元地図を作成する技術を開発してきました。この3次元のデータ収集は、「ARクラウド」を構築する上で非常に重要とされ注目を集めています。
2018年10月からベータ版で3Dデータの提供を開始しています。今回からは、新たに有償版のリリース。これに伴い、6Dのデータを使用したアプリの提供が可能になりました。
同社によれば、顧客には3DCGのAutodesk、コンサルティングファームのアクセンチュアらが名を連ねています。
ARCore対応モデルに拡大
対応デバイスとしては、iOS端末に加えAndroidの追加を発表。まずはARプラットフォームARCoreに対応するサムスン製端末が対象です。今後は、クアルコムのチップセット「Snapdragon 845」以降を搭載した、全てのARCore対応モデルに拡大するとしています。
デバイスメーカーとの提携
このクアルコムとはパートナーシップ締結も公表しました。6D.aiのテクノロジーを、クアルコムのリファレンスモデルに組み入れていく、とのこと。
同社はさらに75gのメガネ型MRデバイスのnreal社とも提携。将来的に、6D.aiのプラットフォームに基づくハードウェアを増やす狙いがあると見られます。
(参考)TechCrunch