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テック 2017.08.30

話題のあの動画の作り方―Insta360 ONEを使い360度動画から2D動画を作る

8月28日に詳細が明かされた高性能360度カメラ「Insta360 ONE」。その機能の1つである「フリーキャプチャ」のチュートリアル動画が公開されました。

「フリーキャプチャ」とは、「Insta360 ONE」アプリにある編集システムのことで、同カメラで撮影した360度動画を通常の2D動画に変換するというもの。360度動画の中から選んだ特定のシーンを、任意のカメラ角度でさらにズームイン、ズームアウトを使い通常の2D動画を作成します。また、画面アスペクト比の選択が可能。「16:9」、「4:3」、「1:1」の3つから選ぶことができます。

作成方法を解説

(1)録画保存した360度動画を選ぶ

「Insta360 ONE」のアルバムにある360度動画を選び、編集をします。また初期設定では撮影した360度動画はカメラ本体のmicroSDカードに保存される模様。カメラをiPhoneに接続して編集を行うことが多くなりそうです。

(2)選択した360度動画から「フリーキャプチャ」画面に

動画画面右下にある人が走っている様なピクトグラムのボタンを押すと「フリーキャプチャ」画面に遷移します。なお、日本語版アプリでは「自由編集」という文字が記載されるようです(動画では「FreeCapture」)。

上の画像が「フリーキャプチャ」画面です。左上に画面アスペクト比(16:9)、BGM(Non)があります。また右上には対象物を自動で追尾する機能「Smart Track」がオンになっているのが見えます。

(3)動画の開始位置を決めて、編集スタート

右にある大きな赤いボタン(RECボタン)を押すと編集がスタートします。またRECボタンを離すと編集がストップします。つまり、RECボタンを押し続けることで編集が行われます。

(4)スマホを傾けてカメラ角度を決定

スマホを傾けたり、任意の方向を向くことで360度動画を上下左右にグリグリ動かすことができます。このスマホのモニターに映されている映像がそのまま通常の2D動画に変換されます。

(5)ズームもできます……

RECボタンを押しながら上にスワイプするとズームアウト。下にスワイプするとズームインをします。

(6)SNSシェア!

編集した動画は360度動画ではなく2D動画なので、例えばTwitterやInstagramのように、360度動画に対応していないプラットフォームでもシェアできます。また、1つの360度動画から複数の2D動画を作ることが可能です。

最後に

筆者は公式動画にある「フリーキャプチャ」機能で作成した動画を見た時、「もし、360度カメラを知らない人がこの動画に触れたら、『どうやって撮ったのだろうか』と驚くのではないか」と感じました。おそらく「ヘルメットに着けたカメラを遠隔操作で回転させたりしたのではないか」など、大掛かりなものを予想するのではないでしょうか。それがたった1つの手のひらサイズの360度カメラで制作することができると種明かしをしたら、再び驚かれるのではないかと思います。

また、視線という映像上の演出を、1つの同じ映像から複数制作できるというのも興味深く感じます。同じ360度動画から作った“異なる視線の複数の映像”を様々な人々に鑑賞させることで、映像演出の効果をテストすることが容易になる可能性も考えられます。

Insta360 ONE」は9月5日(火)より国内発送開始予定と発表されています。今後どのような「フリーキャプチャ」機能で作成された動画が出てくるのか、期待したいところです。


   


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