「VRゲーム」と言った時、多くの人は一人称視点のアドベンチャー・シューティングゲームを思い浮かべるでしょう。
しかし、『Civilization』のようなストラテジーゲームもまた、VRの隠された魅力の一つです。同作を手がけるSid Meier氏は、VRのキラーコンテンツの登場まで「あと少し」だと語ります。
見下ろし視点でのVR戦略ゲームも魅力
『AirMech Command』のようなVRのストラテジーゲームは、一人称ゲームと違って、戦場を見下ろした巨大な指揮官のような三人称視点で進みます。
三人称視点ではVRの没入感を損なうと思いがちですが、例えばボードゲームのように、平面モニター以上の立体感を持ってストラテジーゲームを遊べることもまた大きな魅力です。
特に『Civilization』シリーズに代表される、4Xストラテジーゲーム(調査、拡張、開発、戦争の要素を持つ)をVRで楽しみたいという人も多いでしょう。しかし、現在見られるVRストラテジーゲームでは、これまで蓄積されてきたゲームデザインはまだ充実していないのが現状です。
「まだその時ではない」とMeier氏
Glixelのインタビューに対し、Meier氏は「メディアとしてのVRに興味はあるが、まだその時ではない」と語ります。
「私はテクノロジー、特に音響技術に興味を持っています。新しいメディアが出たら、まずはそれをよく調べなければなりません。今はVRがより普及し、大衆にその新技術を受け入れさせるキラーコンテンツが登場するのを待つ段階です。私はその登場まであと少しだと考えています」
VRのキラーコンテンツが待たれる中でも、意欲的なストラテジーゲームやその他様々なタイトルが日々作られ続けています。そうした中で、それぞれのジャンルでのVRに適した形が模索されていくことは間違いないでしょう。
そしていつか、VR版『Civilization』の登場も期待できるかもしれません。
(参考)
UploadVR / Civilization Creator Sid Meier: VR’s Killer App Is ‘Around the Corner’(英語)
https://uploadvr.com/civilization-creator-sid-meier-vr-killer-app/