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テック 2023.05.18

ザッカーバーグ氏が「走る車内でMeta Quest 2を操作する」動画を公開。BMWと提携し共同開発か

5月18日、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は自身のFacebookアカウントに、46秒の動画を投稿。走る車に乗りつつ「Meta Quest 2」を操作する様子を公開しました。またこの動画の説明欄で、Metaと大手自動車メーカーBMWグループの提携もあわせて発表しています。


(出所:Facebookにて公開された動画より引用。以下、同様)

BMWと提携し車内XR開発

この動画は、ザッカーバーグ氏のFacebookで公開されました。映像冒頭では、BMWと見られる車に乗って「Meta Quest 2」を装着し、操作しています。

動画では、続く形で「私たちはBMWと提携し、乗客や次世代車両向けのAR/VR体験を作り上げました。高速で移動する車内でも、バーチャル空間のオブジェクトを正確に固定する方法を開発しました」とナレーションで説明。Metaが自動車メーカーBMWと提携し、車内XR体験を共同開発した旨を明らかにしました。

「車の速度で動いてしまう」課題克服か

現在、車内でのVRヘッドセット利用には大きな課題が存在します。その課題とは「走っている車の中では、バーチャル空間内の位置情報が正確に機能しない」というもの。「Meta Quest 2」など、現在市販されている多くのVRヘッドセットは、「6DoF」のトラッキングを採用しています。6DoFでは、装着者の頭の前後左右への傾き、首の振りに加え、体の上下左右、前後の動きをVR内にも反映します。

従来、6DoF対応ヘッドセットを車内で利用しようとすると、「ヘッドセットを装着している人の位置」ではなく「車の高速で移動している位置」に対応してしまいます。ヘッドセットを通して見ているバーチャル空間が、車のスピードで動いてしまうのです。しかし、今回発表された動画では、この課題がクリアされていると考えられます。

動画後半のナレーションでは「私たちは、このような体験をもっとたくさん作っていきたいと考えています」と補足しており、実用化を目指したVRやMR体験の開発を、BMWと共同で進めるMetaの方針が示唆されています。

(参考)Facebook


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