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活用事例 2016.12.07

VR体験施設を全世界へ展開 Zero Latencyが約8億円を資金調達

Zero Latency社はオーストラリア・メルボルンに居を構え、同名のVR体験施設を運営しています。

Zero Latency社は2014年にクラウドファンディングプラットフォーム「Pozible」にて、目標とした25,000ドルを超え、30,000ドルを集めることに成功しました。施設は2015年8月にオープンしました。日本でも2016年8月から東京・お台場のジョイポリスで常設されています。

同社は今回、700万ドル(約7億9,000万円)となる新たな資金調達を終えました。今回の融資はBell Potter社ヒュー・ロバートソンが率い、シドニーのベンチャー機構Carthona Capitalが参加しています。他にもThorney Investment Group、Contango Asset ManagementとRegal Funds Managementなどが参加。Carthona Capitalは2014年にもZero Latency社に100万ドル(約1億1,400万円)を投資し、今回の投資で新たに270万ドル(約3億円)を投資したとのことです。

昨年、IT企業のDellはZero Latency社と協力関係を確立し、VRランニングゲームを共同開発しました。4人から6人でチームを結成し、一人100ドル以下の価格で1時間のゲーム体験が楽しめます。DellはZero Latency社に‎Alienwareの技術や設備を提供し、100万ドルの資金も投資しました。

Zero Latency社はソフトウェアやハードウェアの改善に努めており、没入感を更なる向上させるように開発を続けています。同社が製作したゾンビシューティングゲーム『Zero Latency』は6人のプレイヤーが同時に参加することができます。自分はキャラクターとなって完全に同期し、VRHMDをかぶっていても他人や壁とぶつかることがありません。HTC Viveの安全システム「シャペロン」も似たような働きがあります。

Zero Latencyは現在、東京ジョイポリスにも導入されています。しかし、導入バージョンはオーストラリア版と違い、45~50分ではなく12分のスリム版です。

Zero Latency社は今回の資金を活用し、引き続きVR体験テーマパークを発展させ、アメリカ、中国、ヨーロッパそしてオーストラリアの他の地域にも進出する考えを見せています。

VR体験施設は日本でも人気を博しているほか、中国などでも盛んに立ち上がっています。また、アメリカでもIMAXのVR施設や「The VOID」という名称の完全没入型施設が登場するなど、世界中で盛り上がりを見せています。

(参考)

Zero Latency完成新一轮700万美元融资 欲称霸海外市场

http://news.87870.com/xinwennr-16926.html

※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。


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