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業界動向 2020.09.16

入魂の作品やイベント集う、「XRクリエイティブアワード 2020」授賞式レポート

一般社団法人XRコンソーシアム(XRC)が主催するVR/AR/MR作品コンテスト、「XRクリエイティブアワード 2020」の授賞式が2020年8月27日に行われました。今年は新型コロナウイルスの影響もあり、作品応募から審査、そして授賞式まですべてオンライン化。授賞式はソーシャルVR「VRChat」内のワールドでの開催となりました。


(昨年までの「VRクリエイティブアワード」から名称変更)

最優秀賞を含めた5作品が受賞

XRCはVR/AR業界を牽引する作品やクリエイターを発掘し、認知向上や活動支援を目的としたイベント。2020年のテーマは「unlock limits」で、86作品の応募がありました。審査員にはXRC代表理事である藤井直敬氏や、落合陽一氏(筑波大学准教授)、近藤“GOROman”義仁氏(エクシヴィ代表取締役社長)らのほか、今年はVRアーティスト・せきぐちあいみ氏も名を連ねています。


(授賞式の1シーン。トロフィーの授与のほか、プレゼンターとの記念撮影も行われた)

授賞式ではファイナリスト進出10作品の中から計5作品が選出。最優秀賞は株式会社HIKKYの「バーチャルマーケット」が受賞しました。その他、全受賞作品は以下のとおりです。

最優秀賞「バーチャルマーケット」

VRChat内の会場に展示された3Dアバターや3Dモデルなどを自由に試着・鑑賞・購入できる、VR空間上の展示即売会「バーチャルマーケット」が最優秀賞となりました。

優秀賞 一般「TRICK SCOOP」

(「何かいる気配」を探して、その現象の原因をカメラに収める、体験型アトラクション「TRICK SCOOP」)

優秀賞 一般「DepthFieldStream」

(VR空間内を立体的に記録して保存や配信し、立体データとして再構築することができるる「DepthFieldStream」)

ベストグラフィックス賞「Feather」

(「FEATHER」は小さな人形の少女が、バレエダンサーになる夢を目指す物語。2019年、第76回ベネチア国際映画祭VR部門招待作品でもある)

デジタルハリウッド賞「Hapballoon」


(VR空間上の物体をつまんだり握ったりする感覚を再現する「Hapballoon」)

今年の総評としてXRC代表理事の藤井氏は「VRクリエイティブアワードからXRクリエイティブアワードに変わったことで、応募作品も従来のVR寄りから、(AR・VR・MRなど)かなり幅広くなっているのが見て取れました。当初はVR業界を盛り上げるために始めたアワードですが、それがXR全般に広がっている実感があります」と述べ、XRクリエイティブアワードの授賞式は締めとなりました。

審査員によるパネルトークも

XRクリエイティブアワードの授賞式のあとは併催の「VR Archinecture Award 02」(VRAA02)授賞式をはさんで、審査員らによるパネルトークを実施。AR/VR業界を代表する企業人やクリエイターらによるトークがくり広げられました。


(トークではXRクリエイティブアワード、VRAA02両アワードの応募作品に対する感想や、コロナ以降のAR/VRに期待することなどが語られた)

授賞式の模様はYouTubeで視聴可能

授賞式の模様はYouTubeのアーカイブで見ることができます(併催のVRAA02授賞式の模様も収録)。VR/ARクリエイターの方はもちろん、気になる方は要チェックです。

https://www.youtube.com/watch?v=kuVvM91mdNI

(参考)XR CREATIVE AWARD 2020


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