VR魔法体験シミュレーター「Waltz of the Wizard: Extended Edition」を手掛けるAldinは、同タイトルのアップデートを告知しました。
「Waltz of the Wizard」は、魔法使いの工房で様々な魔法を使う体験を楽しむVRシミュレーターで、2016年5月31日に無料のコンテンツとして公開。2019年7月10日にはゲーム要素をプラスした有料の「Extended Edition」が配信されました。現時点では、PC(VR)版のほか、PlayStation VR(※海外限定)やOculus Quest(オキュラス クエスト)版がリリースされています。
移動方式が追加
VRではいかに「酔わずに移動させるか」が1つの課題です。ワープ移動など様々なシステムが考えられてきました。「Waltz of the Wizard: Extended Edition」もその課題に取り組んでいる作品の1つです。
Aldinの「テレパス移動」システムはまずハンドコントローラーで“移動線”を描き、そのラインに沿ってVR内のキャラクター(ユーザー)が一定の速度で動く仕組み。走ることによって移動速度を上げることが可能です。この“スムーズ移動”は今回のアップデートで追加されたもので、設定から、移動線の上を一定間隔でワープ移動するモードに戻すこともできます。
公開された映像からは、テレパス移動の解説のほか、移動線を描くデモンストレーションの様子も確認できます。
今回のアップデートでは、スムーズ移動以外にも、“存在コントロール(Presence Control)”と“Arc Roll”と呼ばれる2つの新システムが導入されました。
存在コントロールは、ユーザーの意図をボタン操作などを介さず認識し、移動をリアルタイムで調整するシステム。Aldinは、オブジェクトに触れたいと思った時や、物体の後ろなどに隠れる際に、移動が自動的にストップすることをシステムの働きとして例示しています。
米メディアRoad to VRによれば、Arc Rollは、複雑な移動線をより簡単に描くことを可能にするもので、ユーザーの手首の回転を認識し、移動線のカーソルの動きに影響を与えるとのこと。
テレパス移動のアップデートは、2020年5月7日現在、すでにPC版「Waltz of the Wizard: Extended Edition」に実装されています。Oculus Quest版に関しては、フェイスブック(Oculus)がハンドトラッキングを使用したコンテンツの公開を許可次第、配信が開始される予定です。
(参考)Road to VR
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