「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今週は2021年4月18日~4月24日間の関連ニュースが対象です。
目次
1. 中国書道の歴史と文化を体験する「墨之韵」Steamで5月発売
2. VR修羅場クッキングゲーム「クックアウト」Steamで発売
3. VRFPS「Zero Caliber VR」Quest版の発売日が5月13日に決定
4. VRカードゲーム「Cards & Tankards」早期アクセス版が無料配信
5. 「Ancient Dungeon VR」数ヶ月以内に早期アクセス版が発売予定
中国書道の歴史と文化を体験する「墨之韵」Steamで5月発売
中国書道を題材にした新作VRゲーム「墨之韵(You, Calligrapher)」の早期アクセス版がSteamで5月発売予定です。対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Windows Mixed Reality。日本語には未対応となっています。
「墨之韵」は筆を持って漢字を書き、中国書道の歴史と文化を体験するVRシミュレーター。プレイヤーは書道家となり、中国の詩人・学者による傑作の数々を手本に、用意された板に書いていきます。筆の挙動は物理演算により、本物さながらの手応えと書き心地を実現。ゲームモードも墨汁と絵の具を用いて漢字や絵を自由に書(描)く「フリーモード」、手本を元に漢字を書いては学ぶ「チャレンジモード」を収録。学習シミュレーターとしての応用も効く設計になっています。さらに出来上がった作品はゲーム側への保存に加えて、ほかのプレイヤーと共有してお披露目するのも可能とのこと。
早期アクセス期間は2~4ヶ月を予定。既に完成済みのようですが、製品版発売の前に可能な限りプレイヤーにレビューしてもらい、それを元に磨き上げたいとSteamストアページに綴られています。
また、5月6日から5月10日までの期間限定で、200人のプレイヤーを招待したプレイテストも実施されます。興味のある方はSteamコミュニティを参照ください。
(参考)Steam、Steamコミュニティ
VR修羅場クッキングゲーム「クックアウト」Steamで発売
Oculus StoreでOculus Rift(Rift S)、Oculus Quest/Quest2向けに販売中のVRクッキング・パーティゲーム「クックアウト(Cook-Out:A Sandwich Tale)」がSteamでも販売開始となりました。価格は税込2,050円。ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)に対応しています。また、先行したOculusプラットフォーム版同様、日本語にも対応しています。
「クックアウト」は妖精の森にある料理人のキャビンを舞台に、お腹を空かせた客にサンドイッチを作って提供していくVRクッキング・パーティゲーム。1人のほか、最大4人までの協力マルチプレイに対応していて、連携がものをいう壮絶な修羅場を体験できます。サンドイッチを作るに留まらず、材料をくすねる泥棒、問題を起こすお客に対処するイベントが用意されているのも大きな見所。
なお、マルチプレイはクロスプレイにも対応。先行発売中のOculusプラットフォーム版を所持しているプレイヤー同士と修羅場なサンドイッチ作りが楽しめます。
また、4月28日の午前2時頃まではスペシャルプロモーションとして、15%割引の税込1,742円で販売。購入を検討されている場合はお早めに。
ソフトウェア概要
タイトル |
クックアウト(Cook-Out:A Sandwich Tale) |
発売・開発元 |
Resolution Games |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S) |
プレイ人数 |
1人(マルチプレイ時:2~4人) |
価格(税込) |
2,050円(Steam) |
VRFPS「Zero Caliber VR」Quest版の発売日が5月13日に決定
Steam、Oculus Storeで早期アクセス版が販売中のVRミリタリーFPS「Zero Caliber VR」のOculus Quest/Quest2版「Zero Caliber: Reloaded」の発売日が2021年5月13日になることが発表されました。これと同時に最新のゲームプレイトレイラーも公開されています。
「Zero Caliber: Reloaded」は「Zero Caliber VR」をQuest向けに作り直した独自バージョン。物理演算によるリアルな操作感、自由度の高い銃火器カスタマイズ機能、ストーリー性強めのシングルキャンペーンモードを特色としています。
基本的な内容はPCVR版と共通ですが、オンライン対応のマルチプレイモードはQuestユーザー間限定の仕様で、クロスプレイには対応しません。併せてOculus Storeで販売中のOculus Rift(Rift S)版とのクロスバイにも非対応。開発のXREAL Gamesによれば、これはQuest版がほぼ別物になってしまったのが理由とのこと。それを踏まえ、発売後にその差異を明確にする独自コンテンツ、ゲームモードなどが無料アップデートで追加される模様です。
なお、PCVR版の製品版アップデートは年内予定であることが英メディアVRFocusで報じられています。詳細な時期は執筆時点で不明です。
(参考)VRFocus
VRカードゲーム「Cards & Tankards」早期アクセス版が無料配信
4月20日、Steamで新作VRゲーム「Cards & Tankards」の早期アクセス版が配信開始となりました。価格は無料。ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Realityに対応しています。日本語には未対応です。
「Cards & Tankards」はファンタジー世界の酒場を舞台に、カードバトルを楽しむVRトレーディングカードゲーム。80枚以上(※今後のアップデートでさらに増加予定)用意されたカードを選んで「デッキ」を構築し、1対1の勝負に挑みます。
ターン制による進行、カードからクリーチャーを召還し、相手クリーチャーとの戦闘を展開するなど、ルール周りは「マジック・ザ・ギャザリング」を強く意識。開発のDivergent Realitiesによれば「ハースストーン」にも影響を受けており、誰もが手軽に遊べ、やり込めることを方針とするゲームデザインが徹底されているようです。
なお、酒場でのカードバトルは基本的にオンラインの対人戦で、オフラインのシングルは「プライベートルーム」を舞台にAI操作の相手と戦う形式になります。早期アクセス期間は1年を予定。さらに今後、Oculus Quest/Quest2版の配信も予定。PC版とのクロスプレイにも対応する模様で、詳細発表が待たれます。
ソフトウェア概要
タイトル |
Cards & Tankards |
発売・開発元 |
Divergent Realities |
対応ヘッドセット |
Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality |
プレイ人数 |
1人(マルチプレイ時:2人) |
価格(税込) |
無料(Steam) |
「Ancient Dungeon VR」数ヶ月以内に早期アクセス版が発売予定
個人開発者Eric Thullen氏が開発中の新作VRゲーム「Ancient Dungeon VR」の早期アクセス版が数ヶ月以内にSteam、Oculus Storeにて販売開始となることが発表されました。
「Ancient Dungeon VR」は潜る度に地形が変化する迷宮に潜り、最深部到達を目指すVRローグライク。「マインクラフト」を彷彿とさせるボクセルグラフィック、攻撃を当てると物理法則に基づいて吹っ飛ぶ敵の挙動、左右の手に近接・遠距離の武器を装備し、状況に応じて使い分ける戦術的なプレイスタイルが特徴の作品です。
2020年4月下旬に発表され、それと同時にゲーム配信サイト「itch.io」にてPCVR版の無料体験版も配信。併せてゲームの仕上げに向けたKickstarterキャンペーンも開催され、目標4千ユーロのところ、1万2千ユーロ以上の資金調達を達成する成功を収めました。
なお、無料体験版は現在、Steam以外にOculus Storeでも「App Lab」経由で無料配信中です。また、今回の発売に関する発表はKickstarterのアップデートにて発表されたものですが、具体的な月日は執筆時点で明言されていません。ただSteamに限らず、Quest/Quest2版も同日かつ、早期アクセス版として発売される形になる模様です。
(参考)Road to VR、Oculus Store