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活用事例 2017.09.25

初心者から上級者まで!VRビジネスをもっと理解するための書籍・資料まとめ

2017年も話題が続いているVR(バーチャルリアリティ)ですが、ビジネスの動向を意外に体系的に理解するのは難しいもの。例えば最新の技術動向や歴史、利用事例などなど、把握しておかなければならないことは多くあります。

今回は、VRビジネスをより深く、そして体系的に理解するために有用な本のリストについてまとめてみました。各書籍について、簡単なコメントも付けていますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

※各書籍の画像にはAmazonの購入ページ、資料の掲載ページへのリンクが貼ってあります。

VR・AR・MRビジネス最前線 (日経BPムック)

一つの分野を体系的に手っ取り早く理解するには、ムック本を利用するのが定石です。
日経BPから出ているこのムックは、産業でのVR活用方法について、開発・研究、ビジネスサイドの両面から、写真やインタビューを交えながら丁寧な解説がされています。
製造業やサービス業での使われ方を手っ取り早く把握したい方におすすめできる一冊です。

VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む (NHK出版新書)

「VR元年」と言われた2016年にいち早く出版されたVRビジネスの本。なぜVRが注目されているのか、ゲームだけではないVRの活用方法、今後HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やVRのビジネスがどうなるか、などについて丁寧な解説を加えている本です。著者の新清士氏は、現在VRゲーム開発のスタートアップを経営、ビジネスに携わられている方でもあり、ジャーナリストとして日経新聞でもコラムを書いています。VRビジネスを基本からわかりやすい筆致で教えてもらえる本に仕上がっています。

VR(仮想現実)ビジネス 成功の法則(日経産業新聞)

ハコスコ 藤井直敬氏、ソニー・インタラクティブエンタテインメント 吉田修平氏、バンダイナムコエンターテインメント 小山順一朗氏、コロプラ 馬場功淳氏など、日本のVR業界をリードするキーパーソンへのインタビューも交えながら、VRが産業をどう変えるのか、について学ぶ事ができます。「百円玉ビジネスからの脱却」や、「VR絶望世代のカベを打ち破る」など、かなり面白い切り口からの考察もあるので、一読の価値があるでしょう。

平成 27 年度広域関東圏における AR・VR 関連事業者の地域参入に向けた実態把握調査

広域関東圏におけるAR・VR関連事業者の地域参入に向けた実態把握調査
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/joho/27fy_arvr_chosa_houkoku.html

経済産業省 関東経済産業局がみずほ情報総研に委託して作られた資料です。内容は、特に広域関東圏(一般的な関東地方に加えて新潟県、長野県、山梨県、静岡県を加えた地域)での地域としてどのようにAR・VRが活用されているのか、についてかなり詳しくまとめられた資料になっています。

地域の課題の解決や地域活性化にAR・VRが使えないだろうか?と考えておられる方には、先行事例が豊富に載っているこの資料は有用になりうるでしょう。

バーチャル・エンジニアリング-周回遅れする日本のものづくり-

全体の動向ということではありませんが、元ホンダの著者が「バーチャル・エンジニアリング」と呼ばれる設計手法について書いた本です。バーチャル・エンジニアリングとは、設計から生産まで、デジタルデータ(3Dデータ)を用いてものづくりを行う手法であり、欧州などで積極的に取り入れられているそうです。日本の製造業についても警鐘を鳴らす内容で、VRという意味ではやや毛色の違う本ではありますが、ここで紹介します。

ここまで、AR・VR・MR関連の書籍に関して列挙してきました。最近では書籍の量も多くなってきていますので、ここで取り上げられなかった本も多くあります。例えば、技術的な内容を含む開発者向けの本はここではあまり取り上げませんでした。また、今後も色々な有用な書籍が出てくると考えられます。まずはここで取り上げられたような書籍を読んで、知識を体系的に整理してみてはいかがでしょうか?


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