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医療・福祉 2018.02.19

VRで視力治療の米企業がEU進出、2018年はアジア進出目指す

VRを使って弱視・斜視などの治療を行う製品を開発するVivid Visionは、これまで米国を中心にサービスを展開していましたがヨーロッパへの進出が明らかになりました。

同社のサービスは、アメリカではすでに多数のクリニックでVivid Visionの製品が導入されています。ヨーロッパへの提供を拡大しながら、次の領域であるアジアへも参入に取り組んでいます。

VRで弱視・斜視の治療

Vivid Visionは、EUの製品基準であるCEマークの認証を取得したことを発表しました。CEマークは、EUで販売される指定の製品が健康面、安全面、環境保護の観点からEUの基準に適合していることを証明するマークです。

Vivid VisionはVRヘッドセットと弱視・斜視治療用ソフトウェアを使用し、両眼の視機能異常を治療します。弱視・斜視などの治療に対するVRでのアプローチは、患者の治療への関心が高く、成功率も併せて高くなると同社は主張しています。

本治療は通院患者が病院内で利用できるよう提供されていましたが、2017年10月には自宅で利用できる「Vivid Vision Home suite」の提供も開始されました。眼科医の許可が必要となりますが、患者は検査期間中、自分の好きな時間にVRヘッドセットを使って自宅治療することが可能になりました。

ヨーロッパ、アジアへと提供範囲を拡大

Vivid VisionはVRを使った視覚治療ソリューションをヨーロッパへ普及させるために、医療関連画像の供給を行うドイツ企業VISUSと協力することも発表しています。また同社は2018年のアジア進出も目指しており、アジアにおける最初の事務所を日本・東京に開いています。

Vivid Vision社の治療ソフトは各自がダウンロードして使用するものではなく、患者にとって適した治療であるかどうかを判断できる眼科専門医のためのものです。2018年2月現在、全世界で116を超えるクリニックが治療を提供しています。公式サイトでは治療を提供するクリニックの検索が可能です。

(参考)
VR-based Vision Therapy ‘Vivid Vision’ Expands into Europe with CE Mark, Asia Next / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/vivid-vision-vr-therapy-ce-mark-european-expansion-asia

VISUS 公式サイト(英語)
https://www.visus.com/en.html

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