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テック 2017.03.11

ニューヨークでHoloLensを使ったMR(複合現実)の芸術アート作品が展示

マイクロソフト社のHoloLensを使った芸術アート作品『Concrete Storm』(コンクリートの嵐)がニューヨークのアーモリー・ショーで展示されました。

この作品はオランダのアートスタジオDriftとオンラインアートプラットフォームArtsyが協力して制作したものです。

Mixed Realityとアートの融合作品

HoloLensは現実の目の前の世界と3Dのホログラムの世界を融合させてMixed Reality(複合現実)を見せるデバイスで、『Concrete Storm』はこの技術をアートに応用した作品です。

作品を見たい人はまず緑のラインが交差し合う部屋に入ることになります。部屋の中には、砕かれた小さな柱のようなものが無数に配置されています。

一見するとなにも変わりのない部屋ですが、HoloLensを装着すると、複合現実が生み出すマジックを楽しむことができます。

先ほどの砕かれた柱の続きがHoloLensの複合現実によって映し出されます。また、作品の題名『Concrete Storm』のように、無数の細かなコンクリートの欠片が空中に吹き飛ばされる様子も映し出されます。

HoloLensが人々のアートへの距離を縮める

「芸術にとって新しい道が開かれました。拡張現実の技術が進歩することで、何千キロと離れているアート作品でも、いつでもどこでも作品を眺めることができるようになる日もそう遠くないかもしれませんね」作品制作を企画したElena Sobolevaさんはこう話します。

HoloLensや他のVR、AR技術により人々がアート作品に接する機会が増えるのではないかと期待されています。

この作品が展示されているアーモリー・ショーは1913年から始まった伝統ある大規模な美術展覧会でもあります。この『Concrete Storm』もしっかりとした芸術性を認められ展示されているということですね。HoloLensや他のVR、ARを使った素晴らしい芸術作品が今後も生まれていくことが期待できます。

(参考)
Art Exhibit Launches Virtual Museum Using Microsoft HoloLens
http://vrscout.com/news/art-exhibit-virtual-museum-hololens/(英語)

※Mogura VR は、VR Scoutとパートナーシップを結んでいます。


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