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Meta Quest 2024.10.15

Meta社とスイス連邦工科大学がVRキーボード「TouchInsight」を発表 バーチャル空間で高精度なタイピング入力を実現

Meta社とスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)の研究チームは、VR向けの仮想キーボード「TouchInsight」を発表しました。Meta Quest 3単体で動作し“高精度”なタイピング入力を実現します。

Meta社は以前から(Quest向けの)VR向けの仮想キーボード技術の開発に取り組んでおり、2023年にはCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が実演するデモ映像を公開しました。同技術は、机の一部分にキーボードを表示し、タイピングを実現するという仕組み。位置や高さについては調整用マーカーを使ってトラッキングするシステムでした。

今回発表された「TouchInsight」は、マーカーや外部ソフトウェア無しで動作するのが特長。ニューラルネットワークを活用して、タイピングの瞬間、指の接触やタッチ位置を予測します。入力速度は平均37ワード(WPM/1分間あたりのワード入力数:英字タイピングの場合)で、最大70WPMまで達成することに成功したとのこと。

通常(実物)のキーボードを使用してタイピングを行った場合、その速度は平均40WPM程度。プロのタイピストの場合70WPMから120WPMに達します。Questに実装されている浮遊型の入力キーボードは平均20WPM。「TouchInsight」は、実物キーボードよりは遅いものの、現行のQuestシリーズのキーボードより速いソリューションと言えます。

なお「TouchInsight」の技術は、指が物体を押した(タップした)ことを認識するシステムとしても活用できます。研究チームは、指を使ったモグラ叩きのようなゲームに活用できると説明しています。

(参考)UploadVR

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