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活用事例 2019.08.04

原爆や戦争の記憶をVRで引き継ぐ プロジェクト「タイムカプセル」

VRを活用した短編記録映画「タイムカプセルプロジェクト」が発表されました。本プロジェクトは、明治や大正、昭和、平成の「記録・記憶・文化・想い」をVRを駆使したドキュメンタリーで残し、令和へ引き継ぐことを目的としています。

本プロジェクトの第一弾は「広島の被爆体験証言者」。動画では原爆投下時の様子や戦争・核兵器の恐ろしさ、被爆体験証言者の現状、そして未来を担う人々へのメッセージが語られているとのこと。本プロジェクトの公式サイトと動画は8月15日に公開予定です。

タイムカプセルプロジェクトは、インタビュー形式のドキュメンタリーと講話をVRで収めた記録映像の2パートで構成されています。VRパートでは、グーグルが提供するステレオ撮影のフォーマット「VR180」を採用しています。

戦争・核兵器の恐ろしさを未来を担う人々へ

昨今、高齢化を理由に被曝体験証言者が近い将来いなくなってしまうと言われています。広島平和文化センターに所属していた被爆体験証言者は現在は38名おり、その大半がすでに80歳を超えています。「広島の被爆体験証言者」では、戦争の事実・悲惨さ・教訓・命の重さを次世代に引き継ぎ平和について考えてもらうために、被爆体験証言者の想いがアーカイブされています。


(被爆体験証言者の川崎宏明さん)

「広島の被爆体験証言者」では、広島平和記念資料館の協力を得て、被爆体験証言者の川崎宏明さんが出演。また、本編内には被爆体験証言者の体験を元に描かれた「原爆の絵」が随所に使用されています。「映像ではなくあえて絵で表現される事で、視聴者の想像力を刺激し、より深く戦争の悲惨さを考えられる内容になっている」とのことです。


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