米シアトルを拠点とするARスタートアップTaqtileは、300万ドル(約3.2億円)の資金調達を行いました。Magic Leapやマイクロソフトとパートナーシップを締結し、産業向けのトレーニングソフトウェアを提供します。
モバイルアプリからMRデバイスへ
Taqtileが手掛けるのは、産業向けのAR技術です。同社のソフトウェア「Manifest」は、作業員のトレーニングや現場での業務効率化を目的としています。ARを通じて学ぶことで、作業習得の時間を削減し、同時にミスも減らすことが可能です。
King County Uses Manifest from Taqtile on Vimeo.
2011年創業のTaqtileは、当初モバイルアプリに注力していましたが、その後MRデバイス向けの開発を展開。現在ではMagic Leap、マイクロソフトといったデバイスメーカーとの提携も進んでいます。
なおMagic Leapとは、2018年募集のクリエイター支援プログラムに選定。2019年12月にパートナーシップを発表。2019年6月にはマイクロソフトのパートナー・アワードを受賞し、自治体等にHoloLensを用いたトレーニングソリューションを提供しています。
VR普及にはソフトウェアが重要
TaqtileのCEO Dirck Schou Jr.氏は、VR/AR技術普及のためのソフトウェアの重要性を強調しています。「PCがそうであったように、(普及は)ソフトウェアが促します」「新たなハードウェアのエコシステムを支える、ソフトウェアのソリューションが必要です」と同氏は説明しました。