imecとVUB(ブリュッセル自由大学)のスピンオフ企業Swaveは、700万ユーロ(約10億円)を資金調達を行いました。同社は資金を元に、「ホログラフィック拡張現実」技術の開発および商業化を目指します。
本調達はシードラウンド。ベンチャーキャピタルファンドのimec.xpand、ベルギー・フランドル地方の公共投資ファンドであるFlanders Future Techfund(FFTF)、ベルギーの大学間ベンチャーキャピタルファンドであるQBICらが主導しました。
独自技術で設計、初期サンプルは2023年から
Swaveはいわゆる「ファブレス」企業、製造のための自社工場を持たない半導体企業です。Swaveによれば、独自の回折光学技術に基づく「ホログラフィックマイクロチップ」の設計・販売を行い、「超高解像度、可変焦点、広い視野角のAR/VR体験を提供するヘッドセットにも応用できる」としています。
この「ホログラフィックマイクロチップ」はCMOS技術で製造され、大型チップ(2cm×2cm)は超高級ホログラフィックディスプレイ、小型チップ(0.5cm×0.5cm)は軽量ウェアラブルデバイスをターゲットとしているとのこと。
なおSwaveは2022年に設立されたばかりであり、現時点では具体的なプロダクトの写真・動画やデモ等は明らかにされていません。同社は「ホログラフィックマイクロチップの初期のサンプルは、2023年に利用可能になる」とコメントしています。
(参考)プレスリリース