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その他VRヘッドセット 2021.09.30

「SteamVR」ファイル内にValve新型VRヘッドセットのヒント? YouTuberが報じる

ValveのVRプラットフォーム「SteamVR」のドライバーファイル内に、同社の新型一体型VRヘッドセットと思わしき名称があると確認されました。

この情報を発見したのは、YouTuberのSadlyItsBradleyこと、Bradley Lynch氏。同氏によれば、新型VRヘッドセットのコードネームは“Deckard”。位置トラッキング技術「Lighthouse」のドライバーと、「SteamVR」のインプットドライバーに、その名称を確認したとのこと。

「SteamVR」ドライバーには、2021年1月に“Deckard POC-A”、6月には“Deckard POC-C”という名称が登場したとLynch氏は説明しています。POCは、プルーフ・オブ・コンセプトを意味していると思われます。

Lynch氏は、「SteamVR」のメニューに“スタンドアロン・システム・レイヤー”オプションが隠されていることも発見したと解説。「Linux」のバイナリーから、Deckardにデフォルトアプリケーションをブートするように通達する内容も発見したそうです。“デュアルトラッキングモード”なる項目も確認されており、新型VRヘッドセットが2種類のトラッキング方式(LightHouse/インサイドアウト)を備えている可能性が示唆されています。

また2021年「SteamVR」には、“VRLink”と呼ばれるドライバーが追加されています。これはWiFi 6ドライバーを参照するもの。導入後、一部のHTC VIVEのワイヤレスセットアップが一時的に無効化されました。仮にVRLinkがDeckardに関連していた場合、同ヘッドセットには、Oculusの「Air Link」のような機能が導入されているのかもしれません。

海外メディアも報道

海外メディアArs Technicaは、Valveが現在、2種類のVRヘッドセットコンセプトに取り組んでいることを報じています。同メディアによれば、PCに接続するタイプとスタンドアロンで動作する機種があるとのこと。今回の情報が正しければ、後者がDeckardであると思われます。

同メディアは、ほかにもValveが当初インサイドアウト方式のトラッキングに“苦戦”し、外部に助力を求めたこと。同社が半導体不足のなか、「 Steam Deck」と新型ヘッドセットの生産を(近々に)両立できるかを懸念していることなどを報道しています。

(参考)UploadVR


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