ソニーグループ株式会社は、タクシーやバス、電車などの様々な車両で楽しめる新サービス「MR Cruise(MRクルーズ)」を発表しました。車窓に映る実際の風景にCGを重ねることで、移動時間をエンターテインメント体験として提供します。
「MR Cruise」は、ソニーグループが開発した複合現実(Mixed Reality/MR)技術を活用したコンテンツサービスです。乗客は車内に設置されたモニターを通して、CGコンテンツと周囲の環境を重ね合わせた映像を楽しむことができるとのこと。ソニーは「従来は景色を見るだけであった車窓をエンタテインメント空間に変貌させて、乗員が移動自体をより楽しめるようになる体験を創出します」と述べています。
本技術は同社が「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」で提供してきた複合現実体験を発展させたもの。これまでゴルフ場や公園、ショッピングモールなど、多様な場所で展開されてきました。これまでに2万人以上が体験しており、その知見を活かして新サービスへと発展させています。
今回のサービス開始により、SC-1に限定されていたMR体験が、一般的な交通機関でも利用できるようになります。ソニーグループは「すべての移動を楽しい移動へ」というビジョンのもと、培ってきた技術を幅広い場面で展開していく方針です。
(参考)ソニーグループ