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AR/MR 2019.11.02

スナップチャットに新機能、アプリ内でARフィルターが作れる

10月30日、「スナップチャット(Snapchat)」のiOS版にソフトウェア・アップデートが配信され、複数の新要素が追加されました。新しいツールバーとして「AR Bar」が追加され、ユーザーが自分でARフィルターを作ることができるようになります。

3Dペイントや自作ARフィルターなど追加

今回のアップデートで実装された主な機能は、新ツールバー「AR Bar」と3Dペイント機能です。

「AR Bar」は、ユーザーのサポートを目的としたシステム。ユーザーの「クリエイト、スキャン、ブラウジング、探索」を補助するものであるとされています。

3Dペイント機能は、スマートフォンのカメラに映る対象に手描きでARを施せる機能です。これは「AR Bar」の“Create”をタップすることで起動します。色合いや質感には複数のバリエーションが存在し、使用者は自身の好みに合わせたARペイントができます。

3Dペイント機能の使用中に立ち位置を変えることで、利用者はARペイントを立体的にすることもできます。米メディアVRScoutによれば、背面カメラの利用時には3Dペイントはリアルタイムで反映され、シンメトリーなデザインを容易に作り上げることが可能とのこと。

専用ソフトなしでも制作が可能に

「スナップチャット」では、これまでARフィルター(レンズ)を作成するのに「Lens Studio」というPCで使用する専用ソフトが必要でした。今回の3Dペイント機能の実装によって、同アプリのユーザーはアプリ内で(簡易的ながら)ARフィルターを制作することが可能になりました。

進化を続けるスナップチャット

「スナップチャット」を運営するSnap Inc. は、2015年のARレンズ初リリース以降、スマートフォン向けARの分野をリードし続けています。

同社は、著名な企業や人物との提携する一方でアマチュアのクリエイターを支援し、膨大なARコンテンツ(フィルター)を作り上げることに成功しました。先月(2019年9月)には、今回のアップデートに先立つ形で、写真を立体的に飾れる「3D Snap」を実装するなど、新機能の追加も精力的に行っています。

今回のアップデートはiOS版にのみ提供されており、Android版のアップデート日は不明です。なお、Snap Incは「(Android版については)数カ月以内の導入を目指している」とコメントしました。

(参考)VRScout

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