Robloxは、13歳未満のユーザーを保護するための新ガイドラインを発表しました。2024年11月から実施される変更では、一定の設定基準をクリアしていないエクスペリエンスへのアクセス制限や、ソーシャル機能の利用制限が導入されます。Robloxは「若年層ユーザーとその保護者が、より安全にプラットフォームを利用できる環境を整備する」とガイドライン変更の主旨を強調しています。
今回のアップデートでは、主に2つの重要な変更が実施されます。
1つ目は、未評価エクスペリエンスへの13歳未満ユーザーのアクセス制限です。若年層ユーザーは年齢に適したコンテンツのみを閲覧・プレイできるようになります。Robloxからの評価を得るために、クリエイターは各エクスペリエンスに対して質問票に回答し、適切な年齢評価を設定する必要があります。
2つ目の変更点は、「ソーシャルハングアウト」と「フリーフォームユーザー作成」を13歳以上ユーザーに制限することです。「ソーシャルハングアウト」とは、クラブやコミュニケーションスペースなど、主にユーザー同士のチャットや交流を目的としたエクスペリエンスを指します。ただし、ロールプレイやシミュレーションゲームなど、特定の役割を演じるタイプのエクスペリエンスは制限の対象外となります。
「フリーフォームユーザー作成」では、ホワイトボードや落書きなど、2Dの描画や文字入力をリアルタイムで他のユーザーと共有できる機能が制限対象です。ただし、ブロックを組み合わせて家を建てたり、アバターの衣装をカスタマイズしたりするような、Robloxの事前モデレーションを通過した3Dアセットを使用する創作活動は、引き続き全年齢で利用可能です。
クリエイターは2024年12月3日までに、公開している全てのエクスペリエンスについて質問票への回答を完了する必要があります。この期限以降、未評価のエクスペリエンスは13歳未満のユーザーには表示されず、検索やディスカバリーからも除外されます。質問票は、Creator Hubの「Creations」に含まれる各エクスペリエンスの「Audience」セクションからアクセスできます。
なお、サムネイル、タイトル、説明文などのエクスペリエンス詳細ページの情報については、「全年齢向け」または「9歳以上」の年齢推奨に適合するよう、適切な内容に設定することが求められます。Robloxは将来的に、この質問票システムを公開プロセスに組み込んでいく方針を示しています。
(参考)Roblox