Robloxは2026年4月29日、ゲームエンジンとAI映像モデルを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャ「Roblox Reality」を発表しました。早期バージョンを2026年後半から2027年初頭にかけて公開するとしています。
Roblox向けのゲームエンジン「Roblox Studio」では、コンシューマーゲームやPC向けゲームのようなフォトリアルな見た目を実現するには高精細なアセットや複雑な照明処理が必要で、開発コストと処理負荷が大きくなる課題があります。Robloxはクリエイターに対して過剰な負荷を課すことがないよう開発ツールをアップデートしてきました。
AIの進展により、GoogleのGenie 3などVideo World Model(AI映像生成モデル)がフォトリアルな映像表現を得意とする技術として開発が進んでいます。しかし、あくまでも動画の生成にとどまり、ルールの厳密な適用や長期的な状態管理が苦手なため、単独ではマルチプレイゲームの要件を満たせないとRobloxは説明しています。
Roblox Realityはこの両者を組み合わせたアーキテクチャです。ゲームエンジンがプレイヤーの位置や物体の動きといった世界の状態を一元管理します。そこに「Super Upsampler」と呼ばれるRoblox独自の映像モデルがフォトリアルな映像を重ねます。草や葉の揺れ、水しぶき、光の反射といった細かな視覚表現は映像モデルが担当します。ゲームロジックの正確さを保ちながら、高品質なビジュアルを実現します。
開発目標として、2K解像度・60Hzでのリアルタイム映像生成を掲げています。映像モデルはH200/B200クラスのGPUを搭載したエッジデータセンターで動作する予定です。
Robloxは「クリエイターが開発コストや処理負荷を増やすことなく、フォトリアルなゲームを制作できるようにすることが目標」としています。現時点では高い計算コストが課題として残っており、数百万規模の同時接続に対応できるよう最適化を進めているとのことです。


