Epic Gamesは6月24日、3Dスキャンアプリ「RealityScan」のバージョン2.2を公開しました。AMD GPUへの完全対応と、360度カメラを使ったワークフローのチュートリアル追加が主な更新内容です。
今回のアップデートで、360度カメラを活用した3D再構築の手順がEpic デベロッパーコミュニティ上のチュートリアルとして公開されました。360度カメラが撮影する正距円筒図法の画像は、通常の再構築パイプラインが想定するフォーマットと異なります。このチュートリアルでは、Epic Games Slovakiaが開発したWebアプリを使い、正距円筒図法の画像をキューブフェイスビューに変換する手順を解説しています。変換時にはXMPサイドカー(位置合わせに必要なメタデータファイル)も生成され、焦点距離や歪み補正の情報をRealityScanに渡すことで、位置合わせを効率化できます。WebアプリはGitHub上で公開されており、誰でも利用できます。
「FOV」では各キューブマップ面の視野角を90度から最大120度まで調整できます。90度を超えると面同士が重なり、アライメント(位置合わせ)の精度向上が期待できます。「Face Size」はデフォルト設定が最適で、スクリプトが自動で最適値を計算します。「XMP Sidecar」はメタデータファイルで、焦点距離や歪み補正情報をRealityScanに伝え、アライメントを補助します。変換後のファイルをRealityScanに読み込めば、通常の画像と同じ手順で処理できます。
また、今バージョンからAMD GPUが正式サポートされ、Radeon RX 7000・9000シリーズ、ワークステーション向けRadeon PRO、Ryzen AI MaxシリーズのAPUに対応しました。これまでNVIDIAのGeForce・Quadroに限られていたハードウェアアクセラレーションが、AMD Radeonでも利用できるようになります。同一マシンにAMDとNVIDIAの両GPUが搭載されている場合、RealityScanが自動的に両方を認識して並列処理を行います。現時点ではWindows版のみ対応で、Linux版は後日提供予定です。
RealityScan 2.2は、既存ユーザーはEpic Games Launcherから、サブスクライバーはデベロッパーポータルからダウンロードできます。

