フェイスブックは、Oculus Rift向けのVRアートアプリ「Quill」の展開終了を発表、同アプリのオリジナル・クリエイター及びそのスタジオに譲渡したことを発表しました。オリジナルの「Quilll」は2021年10月18日に、Oculus Store(PC向け)から削除されます。
「Quill」は、PC向けのVRヘッドセットOculus Riftシリーズに対応。VR内で絵を描くようにクリエイティブを作ることが可能なツールです。Adobe Illustratorのようにレイヤーなどの本格的な機能、アニメーションを付与する機能が備わっています。Oculus Store内にある別アプリ「Quill Theater」で「Quill」で描かれたVRアニメーションなどの作品を体験することができました。
「Quill」の展開終了後、「Quill Theater」は名前を変え「VR Animation Player」になるとのこと。権利を譲渡されるクリエイターIñigo Quilez氏は、すでに自身の会社Smoothstep名義で、「Quill」をOculus Storeに掲載しています。またファイルフォーマットとプレイヤーのオープンソース化も行っています。「(オープンソース化が)VRアニメーションのクリエイターと視聴者のエコシステムの拡張に繋がること」を望んでいると説明しています。
なお、オリジナルの「Quill」アプリは配信終了までにダウンロードしておけば配信終了後も利用可能とのこと。
(参考)UploadVR