Oculus Riftに対応しているVRペイントツール「Quill 2.0」が配信開始されました。同アプリは、2016年に配信された「Quill」のアップデートバージョン。複数の新機能が実装されており、同アプリのリードエンジニアSebastien Chevrel氏は、「Quill 2.0」を“自己充足型のストーリーテリングツール”と評しています。
Quillについて
「Quill」は元々、レイヤーやブラシ、不透明度の調整、ビデオキャプチャーなどの機能を特徴としていました。その後複数回のアップグレードが実施され、VRドローイングやアニメーション機能、オーディオ機能に特化する構成となっていきました。
Oculusによれば、今回の「Quill 2.0」アップデートで、VR作品を制作するアニメーターやストーリーテラーは、同アプリを使用する際、複数のツールを使い分ける必要がなくなるとのこと。
新機能の概要
「Quill 2.0」には「keyframe transform tools」が実装されます。この機能は、キーフレームと自動補完機能から構成されており、従来よりも複雑なオブジェクトを簡単に動かせるようになります。
同アプリには、「Stops」という新機能も実装されます。本機能は、アニメを必要に応じて停止できる機能。クライマックスシーンなど、制作側が強調したいシーンで使用されることが想定されています。
オーディオ面もアップデート
「Quill 2.0」では、オーディオ面のアップデートも行われました。新バージョンでは空間サウンドツールが強化され、音の発生する位置や向き、エリアを設定可能となります。またOculusによれば、音声のボリュームもアニメ化され、オブジェクトと一緒に視認可能になるとのこと。
2019年8月現在、「Quill 2.0」はOculus Rift版がアーリーアクセス状態で配信されています。ダウンロードは無料で行えます。
(参考)Road to VR
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