6月17日、半導体メーカーのクアルコムは、XR向け新フラッグシップチップセット「Snapdragon Reality Elite」を発表しました。発表はAugmented World Expo(AWE)にて行われました。同チップを搭載する最初のデバイスは、同日に発表された新型ARグラス「XREAL Aura」で、秋のリリースが予定されています。
Snapdragon Reality Eliteは前世代フラッグシップのSnapdragon XR2+ Gen 2と比べ、GPU性能が60%、CPU性能が30%、NPU性能が160%向上しています。NPUのAI処理性能は48 TOPSで、LLMやLVM(大規模言語・ビジョンモデル)をデバイス上で直接実行できます。クアルコムによれば、30億パラメータのLLMを毎秒45トークンで処理できるとのことです。512×512サイズのLVMは約1.7秒のレイテンシで動作します。
映像品質面では、片目あたり最大4.4K・90fpsの出力をサポート。パススルー映像のフォトン間レイテンシが10%低下し、消費電力も33%削減されています。コンピュータビジョン処理を加速するEVAブロックも強化されました。深度センサーなしでのリアルタイム3D環境再構築にも対応できるとされています。
電力効率の面では、同一ワークロードでの駆動時間が最大20%延長。動作温度は最大12度低下しており、ポケット収納型のコンピュートパック形式への搭載も想定した設計です。ヘッドセット内蔵型とコンピュートパック型の両方に対応し、VST(ビデオシースルー)とOST(オプティカルシースルー)の双方をサポートします。
XREALの共同創業者兼CEOであるChi Xu氏は「Snapdragon Reality Eliteは、Project Auraのビジョンを実現する上で不可欠な基盤です」とコメントしています。なお、Play For Dreamも次世代フラッグシップ機への同チップ採用を表明しました。
「Snapdragon Reality Elite」概要
| 発表日 | 2026年6月17日 |
| 発表場所 | Augmented World Expo(AWE) |
| 製品名 | Snapdragon Reality Elite |
| 前世代比GPU性能 | +60% |
| 前世代比CPU性能 | +30% |
| 前世代比NPU性能 | +160%(48 TOPS) |
| 最大解像度 | 片目4.4K・90fps |
| バッテリー持続 | 同ワークロードで最大20%向上 |
| 動作温度 | 最大12℃低下 |
| 採用予定デバイス | XREAL Project Aura(今秋)、Play For Dream次世代機 |
| 詳細情報 | https://www.qualcomm.com/products/mobile/snapdragon/xr-vr-ar/snapdragon-reality-elite
※日本からは現状アクセス不可 |
参考
Qualcomm
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