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業界動向 2019.02.27

クアルコム、スマホでVR/ARデバイスを動作させる計画を発表

モバイル向けの半導体メーカーQualcomm(クアルコム)が、同社の新型モバイル用プロセッサSnapdragon 855を搭載したスマートフォンを、VRヘッドセットやARデバイスのプロセッサとして活用し、動作させるプロジェクトを発表しました。デバイス間の接続には、USB Type-Cを使用するとのことです。

Snapdragon 855とは

Snapdragon 855は、クアルコムが提供する次世代SoC(プロセッサです。前世代のSnapdragon 845で実現された新機能を継承し、性能アップを果たしています。Snapdragon 855のCPU、Kryo 485は、Snapdragon 845のKryo 385と比較して、約45%の性能アップを実現しています。Snapdragon 855のGPU、Adreno 640は、Snapdragon 845のGPU、Adreno 630と比較して20%の描写速度増加を実現します。

様々なVR/AR関連企業が既に参画

Qualcommが今回発表したプロジェクトには、2019年2月26日現在、すでに多くのハードウェアメーカーが参画しています。参画企業には、HTC、PicoなどのメジャーなVRヘッドセットな企業も含まれます。また、スマートフォンメーカーも多岐にわたり、各社ごとに対応ではなく、より広い対応関係になると期待されます。

対応機種や仕様などの詳細は不明

2019年2月26日現在、今回発表されたプロジェクトの詳細は、ほとんど公表されていません。スマートフォンをVRヘッドセットやARデバイスの外部プロセッサとして使用するメリットとしては、プロセッサの外部化による、デバイス本体の軽量化などが考えられます。

スマートフォンの外部プロセッサ化に対応するVRヘッドセットやARデバイスの機種も不明です。米メディアUploadVRは、HTCが2019年1月に発表した新型VRヘッドセットVIVE Cosmosが、この機能に対応した機種である可能性が高いと指摘します。

(参考)UploadVR


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