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テック 2017.01.06

インテル、現実を認識して歩ける一体型VRデバイスを2017年中に各メーカーより出荷

インテルは、1月4日に開催したCES2017のプレスカンファレンスにて同社が開発中のVRデバイス「Project Alloy」について、2017第4四半期には各メーカーより製品が出荷されると発表しました。

Project Alloyとは

Project Alloyは、インテルが開発中のVRデバイスのプロトタイプの名称です。VRデバイスという名称を使いましたが、正確にはインテルが提唱する「Merged Reality」を実現するヘッドマウントディスプレイです。Merged Realltyとは、VRと現実が合わさった(mergeした)空間のこと。VRにいながら、壁やオブジェクトは現実を反映した物が表示されます。

インテルは2016年8月の開発者向けイベントでMerged Realityの考え方とProject Alloyをお披露目しました。Project Alloyは、ワイヤレスでVRヘッドマウントディスプレイのような形状をしています。インテルの最新型第7世代のCPUを搭載しています。その前部には魚眼レンズとセンサーが搭載、インテルのRealSense技術で現実空間を認識することが可能です。

今回、発表時にはステージ上に部屋が現れ、実際に2名のプレイヤーがMerged Realityでシューティングゲームを体験する様子が披露されました。

Project Alloyはインテルが製品化するわけではなく、リファレンスモデルとして各メーカーに提供されます。その際にソフトウェア、ハードウェア等すべての情報をオープンソースとして提供するとのこと。2017年第4四半期には製品化される予定と発表しています。

一体型のVRデバイスは、Oculusが2016年10月にSanta Cruzと呼ばれるプロトタイプを発表しています。バッテリーの持続時間や現実認識の精度、コンテンツの充実など気になる点は多くあります。Mogura VRでは今後CES2017でのProject Alloyの体験レポートもお送りする予定です。


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