市場調査会社Sensor Towerは、スマートフォン向けARゲーム「ポケモンGO」の全世界のプレイヤーが2019年に投じた課金総額は、8億9,400万ドル(約980億円)に達したと報告しています。
日本は課金総額第2位
昨年までの「ポケモンGO」の課金総額は、(リリース年)2016年が8億3,200万ドル(約915億円)、2017年が5億8,900万ドル(約650億円)、2018年が8億1,600万ドル(約900億円)でした。2019年で初めて、発売年の課金総額を上回ったことになります。Sensor Towerは「ポケモンGO」がリリース以降、通算で31億ドル(約3,400億円)の課金総額を達成していると解説しています。
Sensor Towerによれば、2019年に一番課金額が多かった地域は北米で、全課金額のうち38%(3億3,500万ドル(約370億円))が同地域で支払われたとのこと。日本の課金額は2億8,600万ドル(約270億円)で、課金額の順位は北米に次ぐ第2位(32%)でした。
課金は、Google Playを通じて行われた金額の方が多く、同ストアからの課金総額は4億8,200万ドル(約530億円)でした(全体の54%)。App Store(iPhone)からの課金総額は4億1,200万ドル(約450億円)で、このことからAndroidユーザーがより多く「ポケモンGO」をプレイしていることが伺えます。
ダウンロード数最多国もアメリカ
2019年「ポケモンGO」は、合計で5,500万ダウンロードを記録しました。一番ダウンロード数が多かったのは北米で、1,000万ダウンロード(全体の19%)でした。同国に続く形で、ブラジルが500万ダウンロードを記録(10%)しています。
なお、ストア毎のダウンロード数の割合はGoogle Playが“優勢”(69%)で、3,800万ダウンロードを記録しました。App Storeからのダウンロード総数は1,700万ダウンロード(31%)に留まりました。
(2019年9月にリリースされた「ドラゴンクエストウォーク」は約220億円の課金総額を記録。)
他のARゲームを遥かに超える売上
2019年の「ポケモンGO」の課金総額(8億9,400万ドル)は、他のAR(位置情報)ゲームと比較すると非常に高額でした。日本でも本格的に展開中の「ドラゴンクエストウォーク」や「ハリー・ポッター:魔法同盟」の課金総額は、それぞれ2億100万ドル(約220億円)と2,300万ドル(約25億円)に留まりました。
発売から約3年が経過したタイトルの課金総額がリリース年よりも上回ったのは、快挙といえるでしょう。2020年も「ポケモンGO」と開発元のナイアンティック(Niantic)がこの好調を維持していけるか、引き続き注目していきたいところです。
(参考)Sensor Tower