中国のVRヘッドセット開発企業Picoが、2019年1月8日からラスベガスで開催される家電見本市Consumer Electronics Show(CES)に、一体型VRヘッドセットPico G2の4K版「Pico G2 4K」を出展しています。
Pico G2は、2018年8月に発売された一体型VRヘッドセットです。ストレージ容量は32GBで、トラッキング機能は3DoF(※)です。ディスプレイの解像度は片目あたり1440×1600です。
(※3DoF:デバイスの向きのみを認識するトラッキング。向きと位置情報の両方を認識するトラッキングが、6DoF)
日本国内では、上位モデルのPico G2 Proが「Pico G2」として、2018年9月に発売されました。販売価格は49,500円(税別)です。Pico G2 Proは、Pico G2と比較してストレージ容量が増加(32GB→64GB)しています。
4K解像度以外にも細かな違いが存在
「Pico G2 4K」の最大の特徴は3840 x 2160の液晶(LCD)ディスプレイです。
4K解像度を除き「Pico G2 4K」の基本スペックは、Pico G2とほぼ同じですが、いくつかの差異も存在します。「Pico G2 4K」はPico G2と比較して、重量が増加(268g→278g)しました。リフレッシュレートは低下(90Hz→75Hz)しました。
「Pico G2 4K」は、Pico G2と比較した場合、より法人向けのモデルです。「Pico G2 4K」には、展示場などで使用するための、起動するアプリを限定したモード(キオスク・モード)や、コントローラーを使用しない、ヘッドトラッキングを使用した画面操作の実装が、予定されています。キオスクモードは「Pico G2 4K」以外のモデルにも実装が予定されています。
Picoの最高経営責任者(CEO)の Henry Zhou氏は「Pico G2 4K」の出展発表に合わせて声明を発表しました。Zhou氏は「我々は、Pico G2やPico G2 4Kを含む、弊社の製品を活用することで、VRとARを活用したビジネスモデルの普及を目的としています」とコメントしました。
2019年1月現在「Pico G2 4K」の販売予定価格は公表されていません。
Pico G2 4Kのスペック
名前 |
Pico G2 4K |
プロセッサ |
Snapdragon 835 |
ディスプレイ |
3840 x 2160の液晶(LCD)ディスプレイ |
視野角 |
101° |
RAM |
4GB |
ストレージ |
32GB |
本体重量 |
278g |
対応ストア |
Pico Store、VIVEPORT |
リフレッシュレート |
75Hz |
他ポート |
USB Type-Cポート |
Picoの来歴
Picoは、2015年に設立された企業です。設立以来「Pico 1」「Pico neo DKS」「Pico Goblin」「Pico neo」など、PCもスマートフォンも使わない、単体で動作する一体型VRヘッドセットのリリースを続けています。2019年には、AR関連の新商品のリリースも予定しています。
(参考)UploadVR