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投資 2021.10.04

ARカーナビ開発のPhiarが約13億円を調達。元Googleの自動車関連部門責任者がCEOに

ARカーナビを開発するPhiar Technologies(以下Phiar)が、シリーズAで1200万ドル(約13億円)の資金調達を行いました。今回の資金調達により、Phiarは自動車業界のOEMやTier1パートナーとのビジネスをさらに加速させていきます。

今回のシリーズAラウンドはState Farm Ventures が主導。新たにCambridge Mobile TelematicsとTelenav、以前からの投資家であるNorwest Venture PartnersとThe Venture Reality Fund、GFR Fundが加わりました。

ARカーナビ・ヘッドアップディスプレイの開発を行うPhiar

米Phiarは2017年創業。2020年1月より、スマートフォン向けのARナビゲーションアプリのベータテストを行っています。同社の深層学習AI技術は、車線の区別と検出、トラッキング、深度測定などをカメラ1台でリアルタイムに道路を認識できます。

またPhiarは日産自動車などの大手自動車メーカー、Panasonic AutomotiveやBoschなどのグローバルTier-1サプライヤー、TomTomやHERE Technologiesなどの地図・ナビゲーションベンダーと連携しています。2021年1月には、Phiarがパナソニックと提携した車載ARヘッドアップディスプレイ(HUD)の開発も報じられました。このHUDは、ドライバーの視線の先にナビゲーションや注意すべき対象を表示することができ、より快適で安全な運転を目指しています。

今回の調達を経て、創業者のChen-Ping Yu氏は取締役会長兼CTO(最高技術責任者)に就任し、空間認識技術や製品開発に注力するとともに、元Googleの自動車向けAndroidプラットフォーム部門の責任者であるGene Karshenboym氏がCEOに任命されました。Yu氏は「我々のミッションは、すべての自動車に人間のような知覚を可能にし、ナビゲーションのインタラクションと世界の体験方法に革命を起こすことです」と述べています。

(参考)Business Wire


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