株式会社palanはARグラスを装着し、カタログ内のQRコードを見るだけで製品の3Dモデルが空間に表示される「試せるARカタログ」の提供を開始しました。
大型機械や医療機器など持ち運びが困難な製品の営業活動で、顧客が実物に近い形で製品を体験できるようにするもので、実際のサイズ感や細部、操作感を表現できます。製品説明用のAIアシスタントの実装も可能。NTTコノキューデバイス製のXRグラス「MiRZA」に対応しており、今後は他のARグラス・XRデバイスへも順次対応予定です。
「試せるARカタログ」の特徴は、ARグラスをかけた状態でQRコードを見るだけで3Dモデルの製品が空間に表示され、細部の確認や試し置きができる点です。従来のARカタログでは、スマートフォンでカメラアプリを開き、QRコードを読み込むという2段階の動作が必要でしたが、「試せるARカタログ」では視線をQRコードに向ける自然な動作だけでコンテンツを表示できます。
このサービスは車、医療機器、精密機器、大型家電など、持ち運びが難しい商品でも、顧客が実物のように体験できます。ARグラスだけでなく、WebARとしてスマートフォンやPC、タブレットからも体験可能となっています。
また、AIやアバターの活用による人件費削減も、特徴として挙げられています。ARコンテンツ上ではAI搭載型バーチャルアシスタントを実装でき、製品解説を音声ガイダンスで提供したり、質問に対して音声認識またはテキスト解析による応答が可能です。AI技術を活用することで多言語対応も容易に実現できるとのことです。
「試せるARカタログ」は、同社が提供するノーコードのWebAR作成サービス「palanAR」でコンテンツを作成し、表示させることができます。特別な知識がなくても編集が可能で、3Dの入れ替えや説明の修正なども自社で対応可能です。また閲覧数など利用状況の分析も行えます。
多様な活用事例を提案
palanは「試せるARカタログ」の活用事例として、車販売用カタログや医療機器営業用パンフレットの代替や、ショールーム内にQRコードを設置する「ARショールーム」、観光地・博物館・美術館などの展示パネルやパンフレットのQRコードをARグラスで読み込む「音声AI×ARガイド」などを提案しています。
同社は「試せるARカタログ」のリリースに合わせ、NTTコノキューの研究・開発パートナーとして提携しているNTTコノキューデバイス製のXRグラス「MiRZA」への対応を開始しました。「palanAR」アプリ版をMiRZA操作用の専用スマートフォンへダウンロードするだけで、palanARで作成した製品ARをMiRZAで体験できます。今後、他のARグラス・XRデバイスへも順次対応していく予定です。
「試せるARカタログ」の詳細については、同社のお問い合わせフォームから相談可能です。
(参考)プレスリリース