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話題 2023.04.08

「OpenXR Toolkit」がQuest Pro向けのフォービエイテッド・レンダリングに対応 対象のVRゲームのパフォーマンスが向上

VR/ARの標準仕様「OpenXR」設定ツール「OpenXR Toolkit」が、Meta Quest Pro向けのフォービエイテッド・レンダリング機能のサポートを開始しました。「Microsoft Flight Simulator」など、対応するVRゲームのパフォーマンスをより向上させることができます。

フォービエイテッド・レンダリングとは、画面をレンダリングする際、人の中心視野ほど高解像度で、そして視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法。アイトラッキングを活用して高解像度のレンダリングを、必要十分な領域にとどめることで、ハードウェアにかかる描画処理の負担を大幅に軽減します。

「OpenXR Toolkit」は、段階的にフォービエイテッド・レンダリングが使用できるデバイスを拡充しており、2022年には、Varjo AeroとPimax(専用アイトラッカー)が対応機種に追加されました。

Quest Proで同機能を利用する場合、OculusPCアプリの設定欄から「ベータ」タブを開き、“開発者ランタイム機能”を有効にした後、「Oculus Link経由でのアイトラッキング」をオンにします。

なお「OpenXR Toolkit」の開発者Matthieu Bucchianeri氏は現在、OculusPCアプリの不具合によって一部ユーザーがアイトラッキングのデータ送信を行えない状態と説明しています。

不具合が発生した際は、「OpenXR Toolkit」のログファイルに「xrCreateEyeTrackerFB() failed with XR_ERROR_RUNTIME_FAILURE」というログが表示されるとのこと。同氏は、このテキストが表示された場合、Meta社に報告することを推奨しています。

(参考)UploadVR

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