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ゲーム・アプリ 2019.07.14

Oculus Rift Sで遊びたい、オススメVRゲーム10選

2019年5月21日、フェイスブック(Oculus)が発売したPC向けのVRヘッドセットOculus Rift S。旧「Oculus Rift」のアップグレード版であり、外部センサー不要のインサイドアウト方式への変更、解像度アップ等でVR体験をより快適に楽しめるようになりました。

本記事では、このOculus Rift Sで遊べるVRゲームの中から、厳選した10本をピックアップ。それぞれの魅力やオススメポイントをご紹介します。

目次

1. Beat Saber
2. Five Nights at Freddy’s VR: Help Wanted
3. SUPERHOT VR
4. Robo Recall
5. Rez Infinite
6. Moss
7. The Climb
8. EchoVR
9. I Expect You To Die
10. Creed: Rise to Glory

Beat Saber

ライトセーバーのような光る剣を用い、画面奥より迫ってくるキューブを音楽に合わせて指定の方向へ斬っていくVRリズムアクションゲーム「Beat Saber(ビートセイバー)。言わずと知れた昨今のVRゲーム市場における大ヒット作です。両手に持ったOculus Touchを剣に見立ててキューブを斬っていくシンプルで人を選ばない操作スタイル、身体も相応に動かすがゆえの心地よい疲労感もさることながら、Rift Sでは解像度、操作判定拡張の向上によって、さらなる一体感を味わえます。

筆者はOculus Quest版もプレイ済みですが、映像の違いは一目で分かるほどでした(とはいえゲームプレイにはほぼ影響しないのですが)。ただ、若干ながら音質はQuest版の方が鮮明に聴こえたかもしれない、という印象です。また本体の仕組み上、センサーケーブルが接続された状態になりますので、それゆえのぎこちなさもあります。とは言え、基本的な面白さは全く損なわれていません。

購入ページ:Oculus / Steam

Five Nights at Freddy’s VR: Help Wanted

夜になると何故か意志を持って動き出す機械人形の襲撃を潜り抜けながら、ピザレストランの夜間警備に従事するVRサバイバルホラーゲーム。2014年にWindows PC用ソフトとしてシリーズ第1作が誕生して以降、ほぼ毎年のペースで続編を発売し、その怒涛の勢いからギネス世界記録にも認定された作品です。本作は2019年に発売されたVR専用最新作。目前に広がるピザレストランの薄暗い警備室で、機械人形の襲撃を警戒しながら朝まで生き延びる恐怖体験が繰り広げられます。

率直に言いまして、Rift Sでプレイした感想が遥か彼方へすっ飛んでしまったほどに怖い。昼時のプレイでも勘弁してくれと言いたくなる程度に警備室は雰囲気抜群で、機械人形が前触れもなしに襲い掛かってきた時の怖さたるや、トラウマ必至。気が付いた時には、Oculusのホーム画面へ退散していました。そんな訳で、Rift Sでプレイしようが、他のヘッドセットでプレイしようが猛烈に怖いゲームです。ホラー耐性皆無の方は早まってプレイしないようご注意ください。

購入ページ:Oculus / Steam

SUPERHOT VR

プレイヤーが動くと同時に時が刻まれる世界を舞台に、周囲より襲い来る敵を銃火器、格闘攻撃などを駆使して撃退していく革新的なゲームシステムを持ち味とするFPS。ヘッドセットとコントローラーを操作して最適な行動を導き出しては、絶体絶命のピンチを潜り抜けていく過程は、さながら詰め将棋を彷彿とさせる戦術と戦略を練る楽しさに満ち溢れています。

本来なら瞬時にやられてしまうであろう絶望的な局面で、あり得ないアクション……至近距離で銃撃を避けたり、敵が落とした銃を空中で掴んで返り討ちなどを難なくこなせてしまうのも、このシステムゆえに実現できた快感と嬉しさがあります。比較的、身体を動かしながらプレイする作りなので、Rift Sとの相性は申し分なし。特に正面を向いたまま後方からくる敵へ裏拳(または後方射撃)をスムーズに当てられるのは、トラッキング範囲拡張の恩恵が現れている印象です。とは言え、敵の位置を定めるにはその方向へと身体を動かし、攻撃するのが戦略的には安全ですが。心の目をお持ちなら、あえてその戦術で挑んでみるのもいいかもしれません。

購入ページ:Oculus / Steam

Robo Recall

暴走により人を襲い始めたロボット達を“実力行使”で回収していく、Epic Games制作のVRガンシューティング。人型、小動物型などの様々な暴走ロボット達に銃弾を撃ち込んだり、時には直接殴ったり、拘束して腕や足を引きちぎったりしながら「ゾーン」ごとに用意されたミッションを攻略していきます。見た目はファーストパーソンシューター(FPS)ですが、ワープによる移動方式を採用しているほか、「ウェーブ」ごとに襲い来る暴走ロボット達と戦う展開が大半を占めるため、射撃操作を主体とした作りになっています。

相手がロボットなので、部位引きちぎりのような過激なアクションも残酷さは皆無。ロボットは結構な数で襲い掛かってくるのもあって、戦闘の慌ただしさはなかなかです。銃をぶっ放し、襲い来る敵に情け無用の攻撃を仕掛ける爽快なVRシューティングをお求めの方には打ってつけの作品。暴走ロボットゆえに許される、過激な戦術で暴れ回りましょう。

購入ページ:Oculus

Rez Infinite

360度の電脳空間を舞台としたレール式シューティングゲーム。「うって、ノッて、絶頂へ。」のCMキャッチコピーが印象深いPlayStation 2及びドリームキャスト用ゲームソフト「Rez」の正統続編で、2016年10月にPlayStation VRのローンチタイトルとして発売。2017年8月にOculus Rift、HTC VIVEに対応したPC版が発売されました。

内容は初代「Rez」を踏襲しつつ、VR体験に特化した「Area X」なる専用ステージの収録が最大の見所。本編も鮮明で息を飲む映像、ゲームプレイに応じて豪華になっていく音楽、効果音が生み出すグルーヴ感で楽しませてくれますが、VR専用の「Area X」はそれを凌駕する、言葉に表しがたい体験を提供してくれます。異次元の世界へと旅立ち、未だかつてない映像と音の共鳴を味わえる感覚は唯一無二。発売から3年近くが経つ本作ですが、その魅力は今なお色褪せません。

購入ページ:Oculus / Steam

Moss

白いネズミの「Quill」と共に神話と魔法の世界を旅していく、パズル要素濃い目のVRアクションアドベンチャーゲーム。2018年2月にPlayStation VR、PCで発売された、アメリカはシアトルのスタートアップ「Polyarc Games」による作品で、2019年5月にはOculus Questのローンチタイトルとしても発売。追加コンテンツ「Twilight Garden」の実装でも話題を呼びました。

本作は見下ろすような視点でQuillを操作し、時にプレイヤーも行く手を阻む仕掛けを動かして干渉するシステムを最大の特色とします。また、地形の裏にQuillが移動した際は、覗き込むように身体を動かすという、VR特有の操作感が味わえるのも魅力です。幻想的な世界観とグラフィックも素晴らしく、Rift Sでは解像度向上の恩恵もあって、各ロケーションの醸し出す雰囲気と高い臨場感を堪能しながらQuillとの冒険が楽しめます。キャラクター達に少しフサフサ感が増し、より本物っぽさが増しているのも地味ながら見所の一つと言えるでしょう。

購入ページ:Oculus / Steam

The Climb

岩の支点に手をかけながら、頂上を目指して崖をよじ登っていくVRフリークライミングゲーム。コントローラー(Oculus Touch)を直接動かし、トリガーボタンで支点を掴むという現実のフリークライミングさながらの操作感、初代「Far Cry」や「Crysis」シリーズなどに用いられたゲームエンジン「CryENGINE」によって表現された自然風景、そしてVRならではの圧倒的な高所感(兼恐怖感)を特色とします。Rift Sではトラッキング範囲拡張による精密な操作判定の実現という利点が、危険なクライミングに挑んでいる手応えと恐怖をより大きく演出。解像度向上による岩肌の本物っぽさの強化もまた、それらを大いに引き立てます。

実の所、高所が地味に苦手な筆者がプレイしている時は「下を見ちゃダメだ、下を見ちゃダメだ」な心境でした。そんな訳で高所恐怖症の方にはお薦めできません。ですが、正面と左右横を向き続けていれば下が映ることはありませんので大丈夫。ちょっとした度胸試しで挑んでみるのも一興です。なお、落下した時は問答無用で高所にいる現実を知らされることになりますので、あしからず。

購入ページ:Oculus

EchoVR

無重力空間を舞台にした、オンライン専用のSFスポーツ&シューティングゲーム。3対3のチームに分かれて「ディスク」を奪い合いながら相手側のゴールに入れ、得点を競い合う「Echo Arena」、レーザー銃や爆弾などの武器を駆使して戦う「Echo Combat」という2種類のモードが用意されています。

特筆すべきは無重力空間特有のアクション。フィールドにある壁や物をつかんで、それらを離した時の反動を使って勢いよく前進したり、身体に搭載されたブースターで急加速、急停止するなどの特徴的な操作が要求されます。反面、勢い余らないよう各種装備を駆使して速度調節することも求められるので、相応の慣れも必要とされる操作系になっています。

Rift Sでのプレイ時は特に壁や物をつかんで離しての移動の際、コントローラを後方に動かす必要があるため、トラッキング範囲拡張による判定の広さが関連操作の快適性を高めています。2種類いずれのモードも激しいバトルが繰り広げられる作りですので(特にCombat)、素早く移動する際のストレスを軽減させたいのなら、Rift Sでプレイするのがベストでしょう。

作品公式サイト:Oculus

I Expect You To Die

念動力(テレキネシス)を付与する特殊チップを埋め込まれたスパイとなり、危険な任務に挑む……のではなく、絶体絶命のあり得ないピンチを切り抜けるFPSスタイルの脱出パズルゲーム。アメリカはペンシルベニア州ピッツバーグに拠点を置く「Schell Games」による作品で、著名なスパイ映画に着想を得た、荒唐無稽な場面を舞台としたユニークな謎解きとパズルが楽しめます。

特に念動力を駆使して遠く離れた場所に置かれたドライバーを始めとする道具、銃などを引き寄せ、現在の窮地を打開する策を探っていく過程はいい意味で胡散臭さ全開。少しのミスが主人公を死地に追いやってしまうなど難易度も高めですが、リトライが早いので、快適に各種謎解きとパズルを楽しめます。世界観全体から醸し出される1960~70年代のレトロな雰囲気も素晴らしく、音楽もいかにもその時代っぽさがあってニヤリとさせられます。

基本的に座った状態でプレイするため、Rift Sでプレイするメリットは低め。ただ、前後に置かれた様々な物を引き寄せながらプレイする仕組み上、快適に遊びたい気持ちが強ければRift Sでのプレイはお薦めです。

購入ページ:Oculus / Steam

Creed: Rise to Glory

シルヴェスター・スタローン主演のボクシングを題材にした映画「ロッキー」シリーズの続編にしてスピンオフ、「クリード チャンプを継ぐ男」をモチーフとしたVRボクシングゲーム。主人公アドニス・クリードとなり、様々なライバルとの試合に挑みながらチャンピオンへと成り上がっていきます。

コントローラー(Oculus Touch)を直接動かしてジャブ、フック、アッパーなどの技を繰り出す操作感もさることながら、「スタミナ」の消耗を考慮しながら防御行動を取りつつ、隙を突いて一撃を決め、「ラッシュ」で攻撃を一気に叩き込む、ボクシング“ゲーム”らしい要素を魅力とします。相手の裏に回り込むなどの移動アクション・戦術はなく、攻防に集中するシンプルな構成ですが、古き良きボクシングゲームに則ったような取っ付きやすさはとても魅力的。Rift Sの判定範囲の広さから、操作と攻撃のタイミングにズレが生じる頻度も低めで、気持ちよく試合に集中できます。とは言え、ラウンドの合間に休憩が挟まれず、本当に息つく暇も与えない作りになっていますので、やり過ぎにはご用心。しかしながら、いい運動になるのは間違いないでしょう。

購入ページ:Oculus / Steam


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