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Meta Quest 2020.09.18

「Oculus Quest 2」の価格・予約・購入など最新情報まとめ

2020年9月16日のFacebook Connectにて発表された新一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2(オキュラス クエスト 2)」。前作のQuestは単体でリッチなVRを体験できたこともあり、Quest 2はその後続モデルとして発表時から大きな注目を集めています。

本記事では、Oculus Quest 2で何ができるのか、初代から何が変わったのかに注目。スペックや価格、購入方法、おすすめのVRゲーム・アプリなどの最新情報を詳しく紹介します。

目次

1.Oculus Quest 2とは?
2.何が体験できるのか
3.初代Questからどこが変わった?
 3-1.価格が安価に
 3-2.プロセッサが強化
 3-3.解像度やリフレッシュレートが向上、IPD調整は大まかに
 3-4.ヘッドセット等のデザインが変更
 3-5.コントローラーが変更
4.スペック
5.発売日や購入方法
6.Quest 2で遊べるおすすめのゲーム・アプリ

Oculus Quest 2とは?

「Oculus Quest 2」は、フェイスブック(Oculus)による一体型VRヘッドセット。2019年5月に発売された初代Questの後続モデルです。体験にはハイエンドのPCの用意やケーブルが不要です。VRゴーグルのように、スマートフォンの差し込みも不要なため、遊びたい思ったときにヘッドセットをかぶれば、すぐにVRを体験できます。

何が体験できるのか

Quest 2は初代Quest同様に、VR内で身体を自由に動かせる6DoFのトラッキングに対応しています。PC向けVRヘッドセットのような外部センサーの設置を行う必要がないため、ヘッドセットとコントローラーだけで、手軽にリッチなVR体験ができます。

(※6DoF……回転だけでなく、上下左右の動きに対応したトラッキング。大半のPC向けVRヘッドセットは6DoFトラッキングとなっている。これに対し、回転だけを反映するのが3DoFであり、スマートフォンを使ったVRゴーグルや、Oculus Goなどは3DoF。)

また、Oculusは日本語コンテンツに力を入れているため、初代Questが発売された頃よりも日本語対応のコンテンツが充実しています(日本語対応コンテンツは記事文末で紹介しています)。

初代Questからどこが変わった?

価格が安価に

Quest 2はストレージがストレージが64GBと256GBの2モデルが販売されます。価格は64GB版が33,800円、256GB版は44,800円(税抜)です。初代Questは64GB版が45,273円、128GB版は57,091円(税抜)で販売されていたため、64GB版では約12,000円安価に、256GB版は128GB版の倍の容量で約12,000円安価になっています。(※Quest 2が税抜価格で表示されているため、Questも税抜価格で記載)

プロセッサが強化

Quest 2は価格が下がったからといって廉価版ではありません。性能も大幅に向上しています。Quest 2のプロセッサはQualcomm Snapdragon XR2をベースにしたものを搭載。初代QuestのプロセッサであるSnapdragon 835と比較すると、CPU・GPU性能やビデオ性能、AI性能、解像度が倍以上に強化されています。また、内蔵メモリも4GBから6GBに増加しています。

解像度やリフレッシュレートが向上、IPD調整は大まかに

Quest 2のディスプレイ解像度は片目あたり1832×1920のLCD(液晶ディスプレイ)。両目で4K近い解像度を実現しています。Questの片目あたり1,600×1,440のOLED(有機EL)と比較し、ピクセル数が50%増加しています。リフレッシュレートはローンチ時点で72Hz(Quest同様)、今後90Hzのサポートにも対応していくとのことです。

IPD調整は初代から仕様変更。Questではヘッドセット底部のスライダーで調整していましたが、Quest 2ではレンズを手で直接動かし、3段階(58、63、68 mm)で調節するようになりました。

ヘッドセット等のデザインが変更

Quest 2はヘッドセットのストラップ部分が柔らかいゴム素材に変更。マジックテープの固定箇所は左右上部の3箇所から上部のみの1箇所になり、左右の調節はベルト式に。装着すると、あまり頭を押さえつけない軽い装着感です。ストラップに関しては、Quest風の硬いストラップや、バッテリー搭載のストラップなどのアクセサリも販売されます。重量は596g(ヘッドバンド込み、実測値)から503g(ヘッドバンド込み、実測値)と軽量になっています。


(Eliteストラップ 税別6,200円)


(Eliteストラップ バッテリーおよび携帯用ケース付き 税別16,000円)

(携帯用ケース)

コントローラーが変更

新型のOculus Touchコントローラーは、初代Oculus RiftのTouch controllerに近いデザインに変更。サイズは若干大きくなり、内トリガーが高い場所に再配置され、コントローラーを持つ部分が広くなっています。広くなったスペースには、体験中に指を置いて休ませられます。

スペック

初代QuestとQuest 2のスペックは以下の通りです。

Quest 2

Quest

ディスプレイ(片目)

1832×1920 LCD(液晶ディスプレイ)

1,600×1,440 OLED(有機EL)

トラッキング

6DoF

6DoF

リフレッシュレート

72Hz(今後90Hzも対応予定)

72Hz

IPD調整

レンズで調節(58、63、68mmの3段階)

ヘッドセット底部のスライダーで調整

ストレージ

64GB、256GB

64GB、128GB

プロセッサ

Qualcomm Snapdragon XR2 プラットフォーム

Snapdragon 835

寸法

・191.5 mm x 102 mm x 142.5 mm(ストラップ折りたたみ時)

・191.5 mm x 102 mm x 295.5 mm(ストラップが開いている状態)

・175mm、103mm、203mm(ストラップ折りたたみ時)

・175mm、103mm、297mm(ストラップが開いている状態)

重量

503g(ヘッドバンド込み、実測値)

596g(ヘッドバンド込み、実測値)

RAM

6GB

4GB

オーディオ

内蔵スピーカーとマイク、3.5 mmヘッドフォン対応

内蔵スピーカーとマイク、3.5 mmヘッドフォン対応

バッテリー待機時間

約2~3時間(ゲームの場合は2時間、動画視聴は3時間)

約2~3時間(ゲームの場合は2時間、動画視聴は3時間)

充電時間

付属のUSB-C電源アダプタで約2.5時間でフル充電

付属のUSB-C電源アダプタで約2時間でフル充電

価格(税抜)

64GB版:33,800円、256GB版:44,800円

64GB版:33,800円、256GB版:44,800円

発売日や購入方法

Quest 2は日本を含む22カ国で展開され、国内では10月13日に発売します。予約は9月16日より開始しており、価格は64GB版が33,800円、256GB版は44,800円(税抜)です。

Quest 2はOculusの公式ストア、Amazon(国内正規品)、そしてビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、GEOなどの家電量販店から購入できます。家電量販店では体験コーナーの設置も予定されています。

Quest 2で遊べるおすすめのゲーム・アプリ

Quest 2は初代Quest同様にOculusストアからアプリを購入・ダウンロードできます。つまり、初代Questで配信されているコンテンツは、そのままQuest 2でも遊べます。編集部で初代QuestとQuest 2の同じコンテンツを体験した場合、Quest 2ではクオリティがアップしたように感じられました

Quest 2で遊べるおすすめVRゲームは以下の通りです。

Beat Saber

Beat Saber(ビートセイバー)」は、音楽に合わせて流れてくるブロックを赤と青の光る剣で斬るVRリズムゲームです。2018年5月の発売から1年弱で全世界で100万本以上を売り上げる世界的ヒットを記録。コントロラーを降って遊ぶシンプルさと、エレクトロ中心の楽曲にノリながらブロックを斬る爽快感が魅力です。

本作はこれまでにさまざまなプラットフォームで配信されていますが、Quest版ではケーブルを気にすることなく、存分に剣を振り回したり、頭を動かしたりして遊べます。

PSVR版 「Beat Saber」MoguLiveクロスレビューはこちら

東京クロノス(TOKYO CHRONOS)

https://www.youtube.com/watch?v=rRxkyak2HOQel

東京クロノス(TOKYO CHRONOS)」は、無人の渋谷に閉じ込められた8人の高校生たちを描いた、総プレイ時間10時間を超える長編VRミステリーアドベンチャーゲームです。プレイヤーは主人公である櫻井鏡介の主観視点でゲームを体験、選択によって物語が変化していきます。

本作の制作には、映画「楽園追放」のモーション監督を担当した柏倉晴樹氏、「ソードアート・オンライン」などのプロデューサーとして知られる三木一馬氏といった豪華スタッフが参加しています。なお、Oculus公式からは必見タイトルとして“Essentials”に選ばれるなど、高い評価を受けています。

Vader Immortal

Vader Immortal(Vader Immortal: A Star Wars VR Series)」は、人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズを題材としたVRアクションゲームです。ルーカスフィルム傘下の開発スタジオであるILMxLABが開発を担当しており、全3エピソードで構成されています。

本作は「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の中間を舞台。辺境の惑星「ムスタファー」へと連行された主人公(プレイヤー)が様々な困難を乗り越えながら、ライトセーバーとフォースの力を駆使してダース・ベイダーに挑むストーリーが描かれます。

「Vader Immortal」のレビューはこちら

Angry Birds VR: Isle of Pigs

Angry Birds VR: Isle of Pigs」は、スマートフォン向けアプリ「アングリーバード」のVR版タイトル。スリングショットを引き、豚が居座る構造物に鳥をぶつけて崩していく、というシンプルなシステムは引き継ぎ、平面から3次元に進化した奥行きのあるステージで遊べます。

VR版では撃つポジションが複数箇所から選ぶことができるため、敵がいる建造物をよく観察し、土台や爆発物にぶつけてクリアを狙いましょう。

日本語対応のゲーム・アプリの記事はこちら(2020年8月版)


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