2021年9月末に、Oculus Go向けの“アンロックOSビルド”がリリースされました。サイドローディングによって導入可能です。この機能は、Oculusの顧問CTOジョン・カーマック氏が予告していたものです。
Oculus Goは2018年に発売された一体型VRヘッドセット。その後発売されたOculus Quest と異なり頭をグルリと見回すだけの3DOFでしたが、PCやスマートフォンを必要とせず、接続の手間いらずでVRを体験できる手軽さから話題を集めました。当時の価格は32GB版が23,800円、64GB版が29,800円でした。
今回リリースされたOculus GoのOSビルドは、root権限付き。米メディアUploadVRによれば、導入することでシステムアプリの削除やランチャー(ホームインターフェース)の変更などが行えるとのこと。またデベロッパー側は、これまでは不可能だった機能を使用してアプリが作成できるそうです。
新OSビルドでは、Oculus Goのブートローダもアンロックされます。これにより、OSの(フェイスブック)電子署名チェックが無効化。将来、サードパーティ製のOSが登場した場合などは、それをOculus Goに組み込むことが可能となります。UploadVRは、フェイスブック公式のアップデート・サーバーが運用を終了しても、今回のOSビルドによって最終版のソフトウェアを使用できると説明しています。
アンロックOSビルドは、Oculus公式サイトのデベロッパー向けページからダウンロード可能。なお同OSをインストールした場合、Oculus Go内のアプリやデータは消失するので注意が必要です。
(参考)UploadVR