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業界動向 2025.01.07

NDIVIA、Apple Vision Proでロボットに人間の動作を教えるプラットフォームを発表

NVIDIAは米国ラスベガスで開催中の「CES 2025」において、ヒューマノイドロボットの学習プラットフォーム「GR00T Blueprint」を発表しました。Apple Vision Proを活用して人間の動作のモーションデータをデジタルツインとして記録し、それをロボットの訓練データとして活用することができます。

今回発表された「GR00T Blueprint」は、2024年3月に発表されたヒューマノイドロボット向けプラットフォーム「GR00T」の新機能として提供されます。このシステムの特徴は、模倣学習と呼ばれる手法を採用している点です。模倣学習とは、人間が行う動作をロボットが観察して再現する学習方法で、特に工場や倉庫などの実務環境でロボットを活用する際に重要な技術となります。


(NVIDIA CEO Jensen Huang Keynote at CES 2025のYouTube動画。「GR00T Blueprint」に関する講演は1:45:35〜)

GR00T Blueprintは、Apple Vision Proを装着したユーザーの動作をデジタルツインとして記録します。記録された動作データは、シミュレーション環境内でロボットが繰り返し実行できる形式に変換され、さらに様々な環境での動作を繰り返すことで学習を進めていくとのこと。この遠隔操作による学習方式により、物理的な場所や時間の制約を受けることなく、ロボットへ動作を教えることができます。


(同YouTube動画よりスクショ)

NVIDIAのGR00Tプラットフォームは、1X Technologies、Agility Robotics、Apptronik、Boston Dynamics、Figure AI、Fourier Intelligence、Sanctuary AI、Unitree Roboticsなど、ヒューマノイドロボット分野の主要企業が対応を表明しています。

今回発表されたApple Vision Proとの連携機能により、ロボットの学習プロセスがより直感的なものになることが期待されます。特に、工場や倉庫などの実環境での作業を想定したヒューマノイドロボットの導入初期においては、効率的な動作を教えることに繋がります。

(参考)CES 2025 Keynote


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