株式会社NTTドコモは、大容量の建築3DモデルをVRヘッドセットへストリーミング配信する「リモートレンダリング」の実証実験に成功したことを発表しました。5Gや「ドコモオープンイノベーションクラウド」を活用することで、高精細な3Dモデルをデバイス単体で閲覧できたとのこと。
本実証実験はエヌビディア合同会社、ヴイエムウェア株式会社、株式会社x gardenと共同で実施。今後ドコモはXR(VR/AR/MR)技術を使用したリモートレンダリング技術の商用化を目指し、技術検証などを進める、としています。
デバイス単体で高精細3Dモデルを表示可能に
実証実験では、建造物の3Dモデルを「ドコモオープンイノベーションクラウド」上でレンダリングし、複数台のVRヘッドセット「Oculus Quest 2」にストリーミング配信をして表示させました。
本技術は「ドコモオープンイノベーションクラウド」のほか、NVIDIAのクラウド上での処理速度が向上するサービスやXRコンテンツを配信できる「CloudXR」などを活用。これらを活用することで、レンダリングをする際のワークステーションの代わりとし、VRデバイス単体で高精細の3Dモデルを表示できるようにしています。今回の技術は、服飾やキャラクターなどデザイン、製造現場でのCADデザイン、映像シーンデザイン、ゲームなどでの活用が期待されています。
なお、ドコモらの取り組み内容は、2021年6月16日より開催されるNVIDIAのオンラインイベント「NVIDIA AI DAYS」にて詳細が発表される予定です。
(参考)株式会社NTTドコモ