博報堂買物研究所は、AIエージェントと共に進化する新しい購買行動モデル「DREAM」を発表しました。本モデルではVRやARによる商品体験が、将来の購買行動における重要な要素として位置付けられ、特に「実店舗での体験とVR/ARによる仮想体験を組み合わせることで、より確実な購買判断が可能になる」とされています。
博報堂買物研究所によると、購買行動モデル「DREAM」は5つのプロセスで構成されています。まず消費者がAIエージェントと対話を行う「Dialogue(対話)」、AIからの推奨を受ける「Recommended(推奨される)」、商品を体験する「Experience(体験)」、購入の確信を得る「Assurance(確信/承認)」、そして購入後の管理を行う「Management(管理)」です。
このモデルにおいて、VR/ARは特に「Experience(体験)」と「Assurance(確信/承認)」の段階で重要な役割を果たすとのこと。「Experience」段階では実店舗での試用に加えて、VR/ARを活用し、生活シーンでの商品の適合性や操作性の確認を何度も行えるため、場所や時間の制約なく商品を検討できる可能性があるとしています。
「Assurance」段階では、「Experience」プロセスでの「リアルとバーチャルの融合体験」により、購入への確信や安心感が深まり、より確実な判断が可能になるとされています。
同研究所は、この新しい購買モデルの構築にあたり、生成AIを活用して多様な価値観を持つバーチャル生活者を作成し、それらへのインタビューを通じて購買行動の変化を分析したとのこと。従来の「実店舗での試用」だけでなく、VR/ARによる仮想体験が購買判断の重要な要素となることを示唆しています。
(参考)プレスリリース