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企業動向 2025.05.20

メタバース開発のmonoAI、2025年第1四半期の決算発表 業界横断メタバース活用事業で売上4億円

メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を展開するmonoAI technology株式会社は、2025年12月期第1四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比3.7%増の4億1,500万円となり、営業損失は前年同期3,100万円から800万円へと赤字幅が大幅に縮小しました。

業績改善の背景には、売上原価の削減が挙げられます。業務委託費の見直しなどにより、売上原価は前年同期比5.8%減の2億3,800万円に抑えられ、売上総利益は同20.0%増の1億7,600万円となりました。

販売費および一般管理費は外注費や研究開発投資の増加により1億8,500万円(3.7%増)となったものの、利益増で吸収され、営業損失の縮小につながりました。一方で、固定資産の減損損失1,300万円を特別損失として計上した影響で、四半期純損失は2,100万円となりました。

事業別売上構成を見ると、メタバースサービスが全体の51.7%を占め、最大の収益源となっています。次いで、XR周辺サービスが34.4%、XRイベントサービスが13.9%を構成しており、メタバース関連事業が全体の大半を占める形となっています。

同社は事業実態の変化に対応するため、主要KPI(重要業績指標)をこれまでの「イベント実施数」「累計動員数」から、「プロジェクト件数」「プロジェクト平均単価」へと変更しました。

新たなKPIでは、第1四半期におけるプロジェクト件数が前年同期比で増加傾向を示し、案件獲得が順調に進んでいることが明らかになりました。また、プロジェクト平均単価も安定して推移しています。

同社はこの四半期、行政分野でのメタバース活用を進展させました。2024年5月にはDNPとの資本業務提携を締結し、約10億円の資本増強を実施。本提携により開発した「メタバース役所」にて、「港区メタバース総合支所」の提供を開始しました。区民の来庁負担と職員の業務負荷を軽減し、行政サービスのデジタル化を推進しています。

教育分野では、マイナビ社のメタバースプラットフォーム「マイナビランド」第1弾として、小学生向け学習コンテンツ「そらまめパーク」のワールド制作を担当。ゲームを通じた体験学習により、学習機会の拡充を目指しています。アットマーク・ラーニング社の「EuLa通信制中等部」向けにブラウザメタバース「ZEP」を活用した仮想校舎を構築し、通学が困難な生徒の学習環境支援も進めています。

企業イベント向け活用では、第一三共の社内イベントでmonoAI開発の「メディカルバース」が採用され、サステナビリティに関する全社的な学びの場を提供しました。建築分野では、竹中工務店の展覧会で展示空間の一部をメタバース化し、新たな建築展示の形を提案しています。

monoAIはAIとメタバースを組み合わせた現場支援技術の開発を加速中です。施設全体のAI管理支援システムや、屋内ビーコンを活用した技術の検証、音声質問応答や顔認識システムのプロトタイプ開発、ARグラスによる作業者⽀援システム開発などを進めています。同社は今後も多様な業界への対応と技術革新を進めていく方針です。

(参考)monoAI technology株式会社 2025年12⽉期 第1四半期決算説明資料


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