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業界動向 2018.05.23

マイクロソフト、ビジネスツールのVR化を計画 VRにワークプレイスを拡張

マイクロソフトが提供する「Sharepoint」は、ファイルや情報を共有するビジネス向けのサービスです。DropboxやSlackといった他のサービスに対抗するため、2年前にも改良が行われました。

そして今回、マイクロソフトはWindows Mixed Reality(Windows MR)ヘッドセットとこのサービスを組み合わせ、SharepointをVR空間に持ち込む計画をしています。

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教育研修や製品開発に活用

Sharepointは企業でドキュメントを編集したり、イントラネットを構築したり、組織内で情報を共有したりするために使用されています。現在約40万の組織がこのサービスを利用しているといいます。

新しいSharepointのワークスペースは、データを扱い、可視化するために没入感のある環境となっています。ちょうどVRアプリで見られるようなデザインです。マイクロソフトはSharepointをVR空間に持ち込めば、企業などが新規採用者の教育や製品開発に活用できると考えています。

例えば遠隔地にいる従業員を機械の操作に慣れさせる研修を行うことや、製品のプロトタイプをMRヘッドセットを使って表示し開発に役立てるといった用途です。

現在、世界に1億3,500万人いると言われるマイクロソフトOffice 365のユーザーがSharepointを利用しています。このスケールメリットを活かせば、ビジネスでのVR利用コストを下げられると期待できます。

実証実験の側面も?

SharepointのVR版が広く利用されるかは、まだ分かりません。どちらかと言えばWindows MRヘッドセットを使い、ビジネス用アプリの利用方法を調査するための実証実験のようにも思えます。

マイクロソフトは現在、Sharepointワークスペースの特別プレビュー版を公開しています。今後、Office 365の全ユーザーへ新サービスをリリース予定です。

(参考)The Verge


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