マイクロソフトは、先日サービス終了の危機に見舞われたソーシャルVRサービス『AltspaceVR』を買収しました。今回の買収によって、マイクロソフトは同社が進めるMR(複合現実)プロジェクトに同サービスを組み込んで開発を進める方針です。
マイクロソフトが『AltspaceVR』を買収
今回の買収は10月3日にサンフランシスコで開催されたマイクロソフトのMixed Realityイベントにて発表されました。
同社のブログによると「『AltspaceVR』は、VRを用いた没入型のコミュニケーションを開発する先駆的な企業のうちの一つで、160ヶ国以上にわたってユーザーがいる。会合やコメディーショー、ヨガ教室やダンスパーティ、またNBCやReggie Watts氏、Justin Roiland氏やDrew Carey氏らが主催する大規模イベントが開催されている」とのことです。またAltspaceVRを同社の事業に組み込むことによって、「優れたMRコミュニティを構築したい」と述べています。
『AltspaceVR』について
『AltspaceVR』は2013年にスタートしたソーシャルVRのプラットフォームです。ユーザーはアバターを使用してバーチャル空間の中で他のユーザーと交流したり、チェスやエアホッケー、ブロック遊びなどのゲームをプレイしたり、YouTube動画を鑑賞することができます。
同社は今年7月に資金調達の困難に伴ってサービスの閉鎖を発表しましたが、ネット上には同サービスの閉鎖を惜しむ数多くの声が寄せられました。またユーザーからの寄付の申し出も多く寄せられ、8月にはサービスの復活をアナウンスしています。同社のスポークスマンがRoad to VRに語ったところによると、「我々は現在サードパーティと話し合っており、サービスの開発と成長につながる持続可能なソリューションを開発する」としていました。
ソーシャルVRの先駆け的存在である『AltspaceVR』がマイクロソフトの事業に組み込まれることで、同サービスが今後どのように発展するかが注目されます。
(参考)
Road to VR / Microsoft Picks up AltspaceVR, Plans to Build the “preeminent [AR/VR] community”(英語)
https://www.roadtovr.com/altspacevr-reopens-virtual-doors-may-live-on-yet/
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